都市伝説・・・奇憚・・・掲示板 4004074


都市伝説投稿掲示板

1:管理人 :

2011/06/14 (Tue) 14:56:33

どぞー(・∀・)
2: :

2011/06/16 (Thu) 21:00:35

お風呂のマイク

僕の学校には、「お風呂のマイク」という怪談が広まっている。
「お風呂のマイク」とは、お風呂に入ってると
風呂にある鏡からチョコレートがでてきて、
それを受け取ると、
「ソレハカタミチキップデース。」
と、外国人の声がして、
鏡から笑顔の表情をした外国人男性がでてきて、
その人を鏡の中へ引きずり込む…という内容。
マイクはその外国人の名前だそうで。

僕は「下手な都市伝説だ。」
と嘲笑し、あまり話題にしなかった。

ある日、いつものように風呂に入る。
「ふうー」
1日の疲れと汚れ洗い落ちる。
お風呂は最高だ。
そう思ってたら、
いつの間にかお湯にチョコレートが浮いていた。

「あれ?ここにこんなもんあったか?」
そう思うと、「お風呂のマイク」を思い出した。

「…あ…」

うっかり手に取るところだった。
「おいおい…あれはたしか怪談…作り話のはず…」

そう思いながらも、水面に浮かぶチョコレートから距離を置く。

「おーい、母さーん!なんで風呂場にチョコがあんのー!?」
大声で母親を呼び、聞く。
だが、返事はしない。
おかしい。
母親はさっき台所にいたし、いままででもこの場から大声を出して
叱られたことがあるぐらい聞こえるはず。

「……」
都市伝説は信じない、あれは嘘だ、誰かが作った話だ、
そう思いながらも体が恐怖のあまり固まる。

そしたら、男の人の声が聞こえた。

「ドーシタンデスカー?ウケトッテクダサーイ。」

「うわあああああああああああああああ」

僕は悲鳴を上げ、風呂場から飛び出した。
マイクの声だ。

僕はいちもくさんに居間へ入った。だが、そこには誰もいなかった。
両親も、二人の兄も、さっきまでいたはずなのに。

そしたら、部屋にあるすべての鏡に笑顔の表情を浮かべた外国人の男がうつる。

「ッ!?」

「オーノー、チャントウケトッテクダサーイヨー。」

僕はそこから気絶してしまった。




次の日、学校に来たら、新しい英語の先生がいた。
外国人で、名前はマイク。

「え!?」

その顔は、たしかにお風呂のマイクだ。

マイク先生は僕の方を向いた。

「キョウモアナタノフロバヘイクノデ、チャントウケトッテクダサイネー。」

笑顔でそういった。

3:シャドー :

2011/06/17 (Fri) 16:04:16

初めに、都市伝説系の話が嫌いな人や否定派は、見ないことをオススメする、これは、そうゆう考えかたもあると、理解してほしい。

9・11について


ツインタワー

11に見える


9・11


分けてたすと、9+1+1=11


ビンラディの死亡日時


2011年05月02日


これも分けてたすと11

2+0+1+1+0+5+0+2=11


今年は自分の、生まれた年のしも2桁たす、今年なる年齢をたすと111


(例)1988年は今年23歳なので、しも2桁の88+23=111これは全員一致します


これは何かのメッセージだろうか

信じる信じないは、あなた次第です
4: :

2011/06/25 (Sat) 19:25:14

電★TIEgwug9pa_DUQ [ @1104 ]

ある日突然、イクラちゃんが言葉を喋り出す。
タイ子さんとノリスケは大喜びするが、イクラちゃんの話す言葉は、すべて「死の予言」であり、まず最初にイササカ先生が死ぬ。続いて、三河屋のサブちゃんが死ぬ。
怖くなったノリスケたちは、磯野家に相談しにくる。
実はイクラちゃんは悪魔の申し子であり、歩くときに妙な音がするのが、その証拠だった。
結局、磯野家と波野家全員が死の宣告によって殺害され、最後にカメラに向かって、視聴者の名前を告げてエンディング。

2011/04/23 14:09 - No.151

--------------------------------------------------------------------------------

ゼロ★Q9pHaQWl9B_9cE [ @zero01 ]

>>151
その様な妄言は、一体何を根拠に書かれてるのですか?
これは明らかな営業妨害に当たると何度言えば気が済むんですか。
いい加減理解して下さい。

2011/04/23 16:16 - No.152
5: :

2011/06/25 (Sat) 22:55:03

僕は学校が休みだった。
しかも親の帰り遅くなるので、家ではやりたい放題だった。

僕は朝っぱらから友達を家に呼んで遊んだ。

友達とゲームをしたりパソコンでyoutube見たりして遊んだ。
楽しかった。
楽しいひと時というのは、時間がたつのが早いものだった。
あっという間に昼になった。

あるとき、友達がこういった。

「ねえ、庭の方でなんか話声が聞こえるんだけど。誰かいるの?」

僕は「え?」と思って、
「誰もいないよ。」
と返した。

念のため、窓を開けて庭を見てみた。

庭にも近所にも
誰もいなかった。

僕は
「やっぱ誰もいねーよ。」
といい、友達も
「そっか。」
と済ました。

しかし、やがて僕の耳にも話声が庭から聞こえた。

ちょっと怖くなってきたときに友達も
「なあ、やっぱ話し声が聞こえる・・・」
と不安そうな顔で言う。

僕はまた窓を開けて庭を確かめたが、
やはり庭にも家の周辺にも誰もいなかった。

「だ、誰もいないけど・・・」

僕は怖くなってきた。

そしたら友達が
「なあ、もう俺ん家で遊ぼ。な。そっちの方がいいから。」
とせがむように言いだした。

僕はまるで自分の家になにかがあるような言い方をされて、
不安になりながら
「・・・ああ。」
と小さな声で言い、自転車で友達の家に行き、友達の家で遊んだ。

そこでも、やはりゲームをしたりパソコンで変な動画をみたりして楽しかった。
もうあの不可解な話し声は忘れていた。

そしてもう日が暮れ始めて、
「じゃ、もう帰るわ。」
と言って自転車に乗って帰った。

家に着いた。

僕は家に着いた瞬間、あの不可解な話し声を思い出してしまった。

僕は、もうあたりが暗くなってきたこともあってか、怖さが倍増した。

僕は恐る恐る家に入った。

とりあえず、電気をつけ、テレビをつけ、パソコンをつけた。
ここまでで安心感が得られた。

安心感が保ってるうちに早く風呂に入ることにした。

(そうだよ。昼間の変な声は気のせいだよ。そうだよ。)

と、自分に言い聞かせ、何も怖くないと自分で証明した。

フウ、とすっかり安心してお湯につかった。

しかし、風呂に入った途端に「お風呂のマイク」を思い出してしまい、
また怖くなってしまった。

その後、風呂からあがった僕は母親が用意した夕食のコンビニ弁当を食べ、
パソコンをやった。

やがて、庭からズルズル…という物音がした。
僕は途端にゾッとして、固まってしまった。
怖くて動けなかった。

物音は5分間続いた。

物音がおさまって3分くらい経ってようやく動けるようになった。

僕は勇気を振り絞って恐る恐る窓を開けて庭を確かめてみた。

「!!」
ギョッとした。

目の前に僕の自転車が置いてあった。
玄関に置いたはずの自転車が。

僕は誰かがいる、と確信して窓を閉め、
家中ののカーテンを閉めた。

(誰かがいる・・・泥棒・・・?・・・強盗か・・・?)
そう思いながら震えだした。

もう何も起こらないうちにさっさと寝ようと思い、
家中の電気をつけて寝た。

しかし、恐怖のあまり眠れなかった。

布団の中で震える自分に
(落ちつけ、落ちつけ)
と言い聞かせた。

そしたら、庭の方で
「イエアアアアアアアアアアアアア」
という奇声が聞こえた。

僕は一気に震えだし、目から涙もでた。

しかしさらに
「イ"ェ"エ"ア"アアアア!!!!!」
という叫び声が庭から鳴った。

僕は
「うわあああああああああ!」
と叫び、布団から飛び出した。

僕はピャスカル先生の家に電話をし、
その晩はピャスカル先生の家に泊まった。

翌日、母親が庭を確かめたところ、
何も変わったことはなかったとか・・・

一体庭でなにが起こったのやら・・・


怖くなくてすみません・・・

6:7 :

2011/09/01 (Thu) 11:02:03


日本国債デフォルト→銀行破綻→ペイオフ(預金封鎖)

→日本人暴動→資本主義終了→核戦争→人類滅亡

7: :

2011/09/27 (Tue) 20:19:38

夏休みのア○レちゃん


私の地元静岡では、夏休みや冬休みなど学校が長期休暇になると、TVでアニメのDrスラ○プア○レちゃんの再放送を平日の午前中に3話分くらい一挙放送し、最終回になるとまた一話からリピートしていました。

しかしここ15年くらい全く放送されなくなりました。
単に視聴者が飽きると思ったのが理由かと思われましたが、こんな噂がありました。

主人公のア○レちゃんは人間そっくりのロボット、いわゆるアンドロイドですが、ギャグシーンなどで作中で自分の首を取り外し自分の手で持ったり、
時には首なしのまま動き回ったりするシーンが、神戸の事件に代表される首を切り取る猟奇殺人を連想させるとして、放送しなくなったらしいという事です。

8: :

2011/09/29 (Thu) 18:03:26

ラ○チさん

国民的超人気漫画、ドラゴンボ○ルに登場するキャラクターで、くしゃみをする度に大人しい性格が狂暴に、狂暴な性格が大人しくと入れ替わる女性キャラクタ
ー、ラ○チさん。

彼女は作品初期から登場するレギュラーだったが、途中からぱったりと姿を消してしまいます。

その理由は二重人格ということが精神病の患者を支援する団体からクレームが来たからだとか、また他の説では、おいおい登場させる予定だったが、連載中に連続幼女誘拐殺人事件がおき、犯人の宮○勤が今田○子なる偽名を使い犯行声明文をだすなど、二重人格の疑いがあるとメディアが騒ぎ立てたため、制作者が自粛したという事です。

余談ですが、作品中で彼女の事が最後に語られるのは単行本の17巻で、クリ○ンが「天津○をおっかけて
った」と言ってたが、その後天津○がサイヤ人との闘いで死んでしまった時も姿を現さなかったため、やはり登場予定はあったが、出せなかったのかという話も
あります。
9: :

2011/10/01 (Sat) 10:01:53

遊○王


ド○ゴンボールのラ○チが精神病患者の支援団体からのクレームで消されたが同じ週刊少年ジャ○プで同じ理由で窮地に立った大人気漫画がある。

それは「遊○王」当初の設定は、主人公が願いを一つ叶えてくれるピラミッドの立体パズルを完成させたが、願いが叶う引き替えに二重人格になってしまい、本人格やヒロイン、友人がトラブルに巻き込まれると特殊能力を持つ別人格が悪人と様々なゲームと称した勝負をし悪人が負け、別人格が「罰ゲームの時間だ」と特殊能力で悪人の精神を崩壊させたり社会的制裁を加える勧善懲悪モノだった。

前述の通りこの漫画もクレームが入り急遽主人公は二重人格ではなく、呪われたファラオ王の霊が取り憑いた変更され、一番好評だったカードゲームだけに絞った内容になってしまい、皮肉にもそれが大評判になり遊○王は世界最大のカードゲーム市場に発展した。

余談ですが、当時週刊少年ジャ○プで「幕 ○」という作品を連載していた漫画家の木○康昭(毒舌で有名)が後に「幕○を打ち切らなかったら遊○王の方が打ち切られてた」と語られていることから分かるように、幕○の打ち切りの同時期、遊○王にこのテコ入れがなされている。
10::

2011/10/07 (Fri) 19:23:31

ソツギョウの


加藤○リヤのソツギョウという曲のPVの後半部分に問題のシーンがある…。

バスケットコートに生徒が多数集まりミリヤが先頭で歌うシーンに、右端に一見生徒に見えるが他の子とは明らかに空間が空いて立っている。ここまでは問題はないのだが……。

この生徒顔がのっぺらぼうのように全くない。

カラオケで大体PVが入っているので見て頂きたい。

ちなみに生徒が集合するシーンは2つほどあるが最初に集まるシーンだ。
11::

2011/10/09 (Sun) 18:30:00

ある若い男がガソリンスタンドに行った。
車の窓拭きをしてくれている店員がすごい顔で車の中をにらんでいた。

手早く会計を済ませようとクレジットカードを手渡すと、
「このカードは不正だから降りて、お話を聞かせてください。」
といわれた。

そんなはずはない!と言い返したが、店員も断固として聞かず、とりあえず降りてくださいと言われ、車の運転手は事務所までついていくことになった。

事務所に入った途端、さっきまで怖い顔をしていた店員があわてたように口を開いた。


「後部座席のバックシートの下にナイフを持った男が寝ころんでいましたよ!!」
12::

2011/10/29 (Sat) 15:23:17

“謎の女”が映りこんでいるとファンの間で噂になっているAKB48のプロモーションビデオ(PV)がある。

2009年にリリースされたヒット曲『10年桜』のPVである。

このPVはファンの間で「“死後の世界”をテーマにしたものじゃないか」という“都市伝説”もあるいわくつきの作品でもある。

問題の映像は、曲がスタートして3分8秒ぐらいのシーンに映っている。

学校のグラウンドで踊るAKBのメンバー。
その後ろの校舎1階の窓に、ぼんやりとした白いカゲが一瞬映る。

はっきりとは見えないが、女性の姿であるという。

 インターネット上では、さまざまな声が上がっている。
「長い髪の女性が、こっちを見ている…!」「幽霊でしょ。何のために現れたの!?」「PVにはバスのシーンもあるし、バス事故で亡くなった人の霊では?」と、霊ではないかという声のほか、「撮影スタッフが映りこんだだけでしょ」など否定的な声も。

その真相は不明だそうである。

その他に4分34秒にもセンターの峰岸の右肘の下に顔が映っているといわれている。


以下はPVにおける都市伝説の諸説である。


●0:35板野・小嶋・渡辺が話している10年後の様子
10年前のバス転落事故で亡くなった人たちで、生前の約束どおり10年後に集まる場所に来ている。

●1:30前田「なにやってんだろうな~」
亡くなった高橋の事を思い出している。

●1:50高橋の手紙「今まで、色々なことがたくさん、ホントにたくさん起こって何度もくじけそうになって、学校にも行けなくなりそうだったけど」
かなり重病だったと考えられる。

●1:50高橋の手紙「一緒に、卒業できたのだと思います。」
少なくとも高橋が亡くなったのは卒業式の後と考えられる。

●2:05大島「来るかな、あいつ」
あいつとは亡くなった高橋のこと。

●2:09大島「なんか夢みたいだったよね~全部」前田「確かに」
10年たった今でもバス転落事故、高橋が亡くなったことが信じられていない。

●2:57画面が反転している
この後バス転落事故が起こることを暗示している。

●4:41おもちゃのバスが右に脱線してる
バス転落事故を表している。

●4:48バスが脱線した後馬鹿騒ぎが異常にエスカレートしている
バスが転落して揉みくちゃになっている様子を表している。

●5:31あれほど馬鹿騒ぎしていたのに急に静かになった
転落した後生きるためのもがきをやめ、死を受け入れた様子を表している。

●5:30・5:39・5:42・5:44・5:47それぞれバスを降りる河西・峯岸・小野・宮澤・板野・大島・松井・篠田
降りた人みんなが亡くなった事を表しているが、大島だけは一命を取り留める。

●6:11高橋がバスから降りている
高橋が亡くなったことを表している。

●6:18前田のみを乗せたバス
前田が生き残ったことを表している。

●6:21高橋の手紙「最後までみんな、私のことを気遣ってくれて みんなで騒いで、バカやって、本当にどうもありがとう。」
クラスメイトが、重病なのに卒業式に出た高橋の事を気遣ってたことが分かる。

●6:21高橋の手紙「これからは、すぐには会えなくなるけどみんなのことは忘れません。もし出来るなら、みんなが私のことを覚えていてくれたら、・・・10年後にまた会いましょう」
この手紙(遺書)を書いてるときは亡くなる間際ということが考えられる。

●6:54前田「ねえ今は?(夢)ある?」大島「今は、これかな」前田「・・・」
10年前のクラスメイトにも関わらず、前田はこの大島の夢に対してなにもコメントを返さない。つまりこの時にはもう、命と引き換えに先に亡くなった板野や小嶋たちのところに行くことを決心していると考えられる。

●7:06前田「そろそろ行こっか、みんな待ってるし」
前田が、先に亡くなった板野や小嶋たちのところに行く、つまり前田が生きることより10年前の約束を選んで亡くなる様子を表している。

●7:16手を振る板野・小嶋・渡辺
待ち合わせ場所に到着した前田・高橋に手を振っている。

●7:25~前田「ねえ、子供の名前考えた?」大島「女の子だったらねえ・・・さくら」前田「えっ?」
子供に「さくら」という名前を付けようとした大島の冗談に過剰に驚く前田。つまり高橋の名前は「さくら」ということが考えられる。

●そして大島は、前田の覚悟を理解し、自分の体を気にもかけず、最期のお見送りをした。残されたもう一つの命に「さくら」の意志を遺すと誓いながら。

●まとめ
最終的に生きてるのは大島のみ。
大島も途中でバスから降りたが何とか一命を取り留めた。
河西・峯岸・小野・宮澤・板野・松井・小嶋・渡辺・篠田はバス転落事故で亡くなった。
高橋は病気?で亡くなった。
前田は友人との約束を守るために亡くなった。

ちなみに僕はdoaが好きです。「英雄」という曲はかっこいいです。男なら~♪
13: :

2012/02/25 (Sat) 20:51:39

発狂したまる子

ちびまる子ちゃんの作者さくらももこが、連載中に鬱病なんてレベルじゃない発狂に近い状態になってしまい、その状態のまま執筆した。
連載誌「りぼん」は人気絶頂のさくらももこを休載させず、その異常な作品を全く修正させず、何の注釈も入れずそのまま掲載してしまった。
夢の話を書いているらしいのだが、内容も支離滅裂で意味が分からなく、絵も乱れて陰鬱な感じで、かなり気持ち悪い漫画だったとのこと…

タイトルは『まる子、夢について考える』で、コミック13巻に収録されるはずでしたが未収録となっている。
14: :

2012/04/03 (Tue) 11:57:15

「クレヨンしんちゃん」の19巻に、
未来に起こる出来事を暗示しているような不気味な話がある。

『ターミネーターvsしんのすけ』という話で、
96年頃に執筆された物語で大人になった風間くんやサイボーグ少女が、
2010年の未来からタイムスリップしてくる話。

ここでしんちゃんと仲間たちが、大人になった風間くんに
「俺たち2010年にはどうなってる?」と聞くのだが、

「どっ、どうしても聞きたいのですか…?」と未来(2010年)の事を
話すのをためらうシーンがある。

臼井先生が2009年に亡くなり、
2010年以降は違う作者によるシリーズがはじまるという

”未来を暗示していたのではないか?!”言われている。
15: :

2012/11/23 (Fri) 09:44:16

終わらない鬼ごっこ

254 これはチョット怖かった 2007/07/25(水) 18:58:57 ID:ixbWg1mQ0
170 :本当にあった怖い名無し:2007/07/23(月) 06:19:24 ID:MwfIi9S30
これは俺が小学校6年の時に、同じクラスのSって言う奴との間に起こった出来事です。
コイツはいつも挙動不審でわけのわからない奴だった。事業中はいつも寝ていて
給食だけ食べていつも帰っているだけという感じだった。もちろんクラスでは馬鹿にされていたし
俺も馬鹿にしていた。今にして思えば軽い知的障害があったのかもしれない。
小学校の3年か4年の頃も一緒のクラスで、このSも含めて数人で鬼ごっこをやった事がいちどあった
チャイムがなった後にイスに座ったら終了と言うルールだった。
つまりチャイムがなった後に、鬼を残して全員が席についたら鬼が負けという事だ。
最初は俺がじゃんけんに負けて鬼になった。Sは一人だけトボトボ歩いていたのですぐにSにタッチした。
Sは鬼になっても走らないでトボトボ歩いていた。チャイムがなってもそれは変わらなかった。
チャイムがなるとみんないっせいに教室に向かい自分の席に着いた。S以外は全員自分の席についた。
『あいつ追いかけてこないからつまんねーな』『あいつなんなんだよ』
などとみんなでSの文句をいっていた。そしてまもなくしてSは教室に入って来た。
そしてなぜか泣いているふうに見えた。Sはイスに座っている俺にまっすぐ向かってきた。
そしてあろうことか俺に殴りかかってきた。どうやらイスから無理やり立たせようとしてきたのだった。
それとほぼ同時に担任が教室に入って来たのでそのまま喧嘩にもならないまま終わってしまった。
Sのやった行動はクラスの奴が全員みていたのでSと遊ぶ奴はもちろん、話す奴もいなくなってしまった。
そしてSの半径5m以内に近づかないゲームというのがクラスで流行りだした。
これはSと同じクラスの間中ずっと続いた。
・・そういえばSが授業中に寝るようになったのもこの頃からだったような気がする。

255 これはチョット怖かった 2007/07/25(水) 19:00:09 ID:ixbWg1mQ0
171 :170:2007/07/23(月) 06:22:39 ID:MwfIi9S30
小学校6年の7月くらいに席替えでSと同じ班になった。
これは狭い会議室を一緒に掃除する事を意味していた。
さすがに近づかないゲームは終わっていたが関わりたくなかった。
この会議室は先生が見ていない場所なので、だれも真面目に掃除をするものがいないところだった。
俺は手のひらの上にホウキを乗せてバランスをとって遊んでいた。
他のやつらも適当にホウキを振り回して時間を潰していた。Sだけが糞真面目に掃除していた。
掃除の終わりを告げるチャイムが鳴った。みんなそれと同時にホウキを掃除箱に放り込んで
逃げるように会議室をでていった。俺はほうきでバランスを取る遊びの途中だったので、
バランスを崩して終わったらホウキをしまおうと思っていた。俺はバランスを崩しゲームが終わった時
会議室にSと二人きりということに気づいたので、すぐにほうきをしまって教室から出ようと思った。
そして同時にしまったと思った。Sが掃除箱の前で仁王立ちしているのだった。
今思えばホウキをその辺にほっぽり出して教室から出ればよかったのだが。
ホウキが出ていると怒られると思ったので、Sに言った『そこ邪魔だからどけよ・・』
Sは言った『あの時タッチされてない』
そういうと猛ダッシュでSは俺から逃げていった。
教室に帰ってからもSは追いかけてもいないのに俺から勝手に逃げ回っていた。
自分のイスに座るとSはニヤニヤして勝ち誇った顔で俺を見てきた。
あの時の続きをやっているのだろうか??そしてこれは、この日から毎日続いた。
最初は呆れていたし相手にしていなかったが、まえに突然殴られたときやり返していなかった事なども
あってか、凄くムカつくようになった。
しかし、タッチでもしようものならこの馬鹿と鬼ごっこをすることになると思ったのでこらえた。
相手にしなければ勝手に止めると思っていたが、Sの行動はエスカレートしていった。
トイレに行くのにもイスに座ったまま引きずりながら行くようになったのだ。
そして勝ち誇った顔で俺を見てきた。俺はSがムカついてしょうがなくなっていた

256 これはチョット怖かった 2007/07/25(水) 19:01:02 ID:ixbWg1mQ0
172 :170:2007/07/23(月) 06:23:51 ID:MwfIi9S30
そして俺はある事を思いついた。終業式の日に俺がタッチして逃げれば学校が始まるまであいつはずっと
鬼になるのだから、もの凄く悔しがるに違いないと思ったのだ。
もちろんSは俺の住んでいるところを知らないし。教えてくれる友達もいない。
あいかわらずSは俺から逃げ回っていたが、タッチされた時の悔しがるさまが想像できて
逆に笑えるようになって来た。
そして、とうとう終業式の日がやってきた。俺はSが運動靴に履き替える為に上履きを脱いだ時に
タッチして逃げると言う作戦を立てていた。
終業式が終わり帰りの会も終わった。俺はSを相手にしていないふりをしてそそくさと教室をでた。
Sは馬鹿なので学校で使う道具をこまめに持って帰っていなかったので、Sの机だけ荷物が
凄いことになっていた。俺は逃げやすいように手ぶらで済むようにしていた。
俺は運動靴をはいて、隠れてSが来るのをワクワクしながら待った。
30分くらいして、パンパンのランドセルを背負ったSが、荷物をひきずりながら歩いてきた。
Sが上履きを脱いだ。俺はその瞬間うしろからSの頭をおもいっきりはたいて、『タッチーw』と
憎々しい声で言ってその場から全速力で逃げた。
Sは想像以上のもの凄い反応をした『ををぉーおー』ともの凄い大声で叫んだのだ。
俺は笑いながら走った。必死で悔しがりながら走ってくるSを見てやろうとふり返った。
この時はあの大荷物じゃ走って追いかけてきてないかもしれねーつまんねーのなどと思っていた。
しかしSは靴下のまま、荷物もほっぽり出して俺を追いかけてきていた。
Sの必死さに俺は大笑いしながら走った。Sは『殺す!』『呪う!』『待て!』を
もの凄い声で叫んでいた。最後のほうは喉が変になっているのに無理やり出しているような声だった。
俺は家に帰ってからも笑いが止まらなかった。あーせいせいしたと心から思った。

257 これはチョット怖かった 2007/07/25(水) 19:02:11 ID:ixbWg1mQ0
173 :170:2007/07/23(月) 06:24:42 ID:MwfIi9S30
夕方頃、家でテレビを見ていると、『をおうー』という人間とはおもえないような声が聞こえた。
Sが殺すといっている声だと直感的に感じ冷や汗がでてきた。
あいつ、まだ探してるのかよ・・俺・みつかったらどうなるんだよ・・と
その日の夜、家に緊急電話連絡網が、回って来た。
Sが死んだからだ。
トラックに跳ねられたらしい・・
後で知った事だが信号を無視して道路に飛び出してきたらしい
そして靴を履いておらず足の裏と喉がズタズタだったそうだ。
そして、Sが事故にあった時間は丁度おれがあの声を聞いた時間だった。
Sが大荷物で教室から出てくるのが遅いせいか、俺が関っている事は誰にもばれなかった
もしかしたら死ぬ直前まで、Sは叫びながら走り続けていたのかもしれない・・

あの不気味な声だけで終わればどんなに幸せだった事か・・

258 これはチョット怖かった 2007/07/25(水) 19:02:50 ID:ixbWg1mQ0
175 :170:2007/07/23(月) 06:30:00 ID:MwfIi9S30
その夜、Sが死んだ日に聞いたあの声が聞こえてきた。
今度は追いかけられる番なのかもしれないと思った。
それからというもの、俺は毎日イスに座って過ごしている。
イスに座っていれば安全かもしれないと思っているからだ。
今はまるであの時のSのマネをしているような生活をしている。
イスに座って寝ている様など、授業中に寝ていたSそのものだ。
今ではSのように他人が突然追いかけてくるようにおもえて近づくことができない
また半径5m以内に近づけないゲームをやることになるとは、何と言う皮肉だろう。
16: :

2012/11/24 (Sat) 18:01:42

ヒッチハイク

836 本当にあった怖い名無し sage 2009/12/24(木) 22:12:17 ID:NNdtlw3F0
今から7年ほど前の話になる。俺は大学を卒業したが、就職も決まっていない有様だった。
生来、追い詰められないと動かないタイプで(テストも一夜漬け対タイプだ)、
「まぁ何とかなるだろう」とお気楽に自分に言い聞かせ、バイトを続けていた。
そんなその年の真夏。悪友のカズヤ(仮名)と家でダラダラ話していると、
なぜか「ヒッチハイクで日本を横断しよう」と言う話に飛び、その計画に熱中する事になった。

その前に、この悪友の紹介を簡単に済ませたいと思う。
このカズヤも俺と同じ大学で、入学の時期に知り合った。コイツはとんでもない女好きで、頭と下半身は別、と言う典型的なヤツだ。
だが、根は底抜けに明るく、裏表も無い男なので、女関係でトラブルは抱えても、男友達は多かった。
そんな中でも、カズヤは俺と1番ウマが合った。そこまで明朗快活ではない俺とはほぼ正反対の性格なのだが。


ヒッチハイクの計画の話に戻そう。計画と行ってもズサンなモノであり、
まず北海道まで空路で行き、そこからヒッチハイクで地元の九州に戻ってくる、と言う計画だった。
カズヤは「通った地方の、最低でも1人の女と合体する!」と女好きならではの下世話な目的もあったようだ。
まぁ、俺も旅の楽しみだけではなく、そういう期待もしていたのだが…
カズヤは長髪を後ろで束ね、一見バーテン風の優男なので(実際クラブでバイトをしていた)コイツとナンパに行って良い思いは確かにした事があった。
そんなこんなで、バイトの長期休暇申請や(俺は丁度別のバイトを探す意思があったので辞め、カズヤは休暇をもらった)、
北海道までの航空券、巨大なリュックに詰めた着替え、現金などを用意し、計画から3週間後には俺達は機上にいた。
札幌に到着し、昼食を済ませて市内を散策した。慣れない飛行機に乗ったせいか、
俺は疲れのせいで夕方にはホテルに戻り、カズヤは夜の街に消えていった。
その日はカズヤは帰ってこず、翌朝ホテルのロビーで再開した。
にやついて指でワッカをつくり、OKマークをしている。昨夜はどうやらナンパした女と上手く行った様だ。

837 本当にあった怖い名無し sage 2009/12/24(木) 22:13:11 ID:NNdtlw3F0
さぁ、いよいよヒッチハイクの始まりだ。ヒッチハイクなど2人とも人生で初めての体験で、流石にウキウキしていた。
何日までにこの距離まで行く、など綿密な計画はなく、ただ「行ってくれるとこまで」という大雑把な計画だ。
まぁしかし、そうそう止まってくれるものではなかった。1時間ほど粘ったが、一向に止まってくれない。
昼より夜の方が止まってくれやすいんだろう、等と話していると、ようやく開始から1時間半後に最初の車が止まってくれた。
同じ市内までだったが、南下するので距離を稼いだのは稼いだ。距離が短くても、嬉しいものだ。

夜の方が止まってくれやすいのでは?と言う想像は意外に当たりだった。
1番多かったのが、長距離トラックだ。距離も稼げるし、まず悪い人はいないし、かなり効率が良かった。
3日目にもなると、俺達は慣れたもので、長距離トラックのお兄さん用にはタバコ等のお土産、
普通車の一般人には飴玉等のお土産、と勝手に決め、コンビニで事前に買っていた。
特にタバコは喜ばれた。普通車に乗った時も、喋り好きなカズヤのおかげで、常に車内は笑いに満ちていた。
女の子2~3人組の車もあったが、正直、良い思いは何度かしたものだった。
4日目には本州に到達していた。コツがつかめてきた俺達は、
その土地の名物に舌鼓を打ったり、一期一会の出会いを楽しんだりと余裕も出てきていた。

銭湯を見つけなるべく毎日風呂には入り、宿泊も2日に1度ネカフェに泊まると決め、経費を節約していた。
ご好意で、ドライバーの家に泊めてもらう事もあり、その時は本当にありがたかった。
しかし、2人共々に生涯トラウマになるであろう恐怖の体験が、出発から約2週間後、甲信地方の山深い田舎で起こったのだった。

838 その3 sage 2009/12/24(木) 22:14:14 ID:NNdtlw3F0
「おっ♪ おっ♪ おま○こ おま○こ 舐めたいなっ♪ ペロペロ~ ペロペロ~」
男友達だけの集まりになると、いつもカズヤは卑猥な歌を歌いだす。その夜もカズヤは歌いだした。
その日の夜は、2時間前に寂れた国道沿いのコンビニで降ろしてもらって以来、
中々車が止まらず、それに加えてあまりの蒸し暑さに俺達はグロッキー状態だった。
暑さと疲労の為か、俺達は変なテンションになっていた。
「こんな田舎のコンビニに降ろされたんじゃ、たまったもんじゃないよな。

 これなら、さっきの人の家に無理言って泊めてもらえば良かったかなぁ?」とカズヤ。
確かに先ほどのドライバーは、このコンビニから車で10分程行った所に家があるらしい。
しかし、どこの家かも分かるはずもなく、言っても仕方が無い事だった。
時刻は深夜12時を少し過ぎた所だった。俺たちは30分交代で、車に手を上げるヤツ、
コンビニで涼むヤツ、に別れることにした。コンビニの店長にも事情を説明したら
「頑張ってね。最悪、どうしても立ち往生したら俺が市内まで送ってやるよ」と言ってくれた。こういう田舎の暖かい人の心は実に嬉しい。
それからいよいよ1時間半も過ぎたが、一向に車がつかまらない。と言うか、ほとんど通らない。

カズヤも店長とかなり意気投合し、いよいよ店長の行為に甘えるか、と思っていたその時、
1台のキャンピングカーがコンビニの駐車場に停車した。これが、あの忘れえぬ悪夢の始まりだった。

839 その4 sage 2009/12/24(木) 22:15:34 ID:NNdtlw3F0
運転席のドアが開き、コンビニに年齢はおよそ60代くらいかと思われる男性が入ってきた。
男の服装は、カウボーイがかぶるようなツバ広の防止に、スーツ姿、と言う奇妙なモノだった。
俺はその時、丁度コンビニの中におり、何ともなくその男性の様子を見ていた。
買い物籠に、やたらと大量の絆創膏などを放り込んでいる。コーラの1.5?のペットボトルを2本も投げ入れていた。
その男を、会計をしている最中、じっと立ち読みをしている俺の方を凝視していた。
何となく気持ちが悪かったので、視線を感じながらも俺は無視して本を読んでいた。

やがて男は店を出た。そろそろ交代の時間なので、カズヤの所に行こうとすると、駐車場でカズヤが男と話をしていた。
「おい、乗せてくれるってよ!」
どうやら、そういう事らしい。俺は当初は男に何か気持ち悪さは感じていたのだが、
間近で見ると、人の良さそうな普通のおじさんに見えた。俺は疲労や眠気の為にほとんど思考が出来ず、
「はは~ん、アウトドア派(キャンピングカー)だからああいう帽子か」などと言う良く分からない納得を自分にさせた。

キャンピングカーに乗り込んだ時、「しまった」と思った。
「おかしい」のだ。「何が」と言われても「おかしいからおかしい」としか書き様がないかも知れない。
これは感覚の問題なのだから…ドライバーには家族がいた。もちろん、
キャンピングカーと言うことで、中に同乗者が居る事は予想はしていたのだが。

父 ドライバー およそ60代
母 助手席に座る。見た目70代
双子の息子 どう見ても40過ぎ

840 その5 sage 2009/12/24(木) 22:16:30 ID:NNdtlw3F0
人間は、予想していなかったモノを見ると、一瞬思考が止まる。
まず車内に入って目に飛び込んで来たのは、まったく同じギンガムチェックのシャツ、
同じスラックス、同じ靴、同じ髪型(頭頂ハゲ)、同じ姿勢で座る同じ顔の双子の中年のオッサンだった。
カズヤも絶句していた様子だった。いや、別にこういう双子が居てもおかしくはない、
おかしくもないし悪くもないのだが…あの異様な雰囲気は、実際その場で目にしてみないと伝えられない。
「早く座って」と父に言われるがまま、俺たちはその家族の雰囲気に呑まれるかの様に、車内に腰を下ろした。

まず、俺達は家族に挨拶をし、父が運転をしながら、自分の家族の簡単な説明を始めた。
母が助手席で前を見て座っている時は良く分からなかったが、母も異様だった。
ウェディングドレスのような、真っ白なサマーワンピース。顔のメイクは「バカ殿か」と
見まがうほどの白粉ベタ塗り。極めつけは母の名前で、「聖(セント)ジョセフィーヌ」。
父はちなみに「聖(セント)ジョージ」と言うらしい。
双子にも言葉を失った。名前が「赤」と「青」と言うらしいのだ。
赤ら顔のオッサンは「赤」で、ほっぺたに青痣があるオッサンは「青」。普通、自分の子供にこんな名前をつけるだろうか?
俺達はこの時点で目配せをし、適当な所で早く降ろしてもらう決意をしていた。狂っている。
俺達には主に父と母が話しかけて来て、俺達も気もそぞれで適当な答えをしていた。
双子はまったく喋らず、まったく同じ姿勢、同じペースでコーラのペットボトルをラッパ飲みしていた。
ゲップまで同じタイミングで出された時は、背筋が凍り、もう限界だと思った。

842 その6 sage New! 2009/12/24(木) 22:17:48 ID:NNdtlw3F0
「あの、ありがとうございます。もうここらで結構ですので…」
キャンピングカーが発車して15分も経たないうちに、カズヤが口を開いた。
しかし、父はしきりに俺達を引きとめ、母は「熊が出るから!今日と明日は!」と意味不明な事を言っていた。
俺達は腰を浮かせ、本当にもう結構です、としきりに訴えかけたが、
父は「せめて晩餐を食べていけ」と言って、降ろしてくれる気配はない。
夜中の2時にもなろうかと言う時に、晩餐も晩飯も無いだろうと思うのだが…
双子のオッサン達は、相変わらず無口で、今度は棒つきのペロペロキャンディを舐めている。

「これ、マジでヤバイだろ」と、カズヤが小声で囁いてきた。
俺は相槌を打った。しきりに父と母が話しかけてくるので、中々話せないのだ。
1度、父の言葉が聞こえなかった時など「聞こえたか!!」とえらい剣幕で怒鳴られた。
その時双子のオッサンが同時にケタケタ笑い出し、俺達はいよいよ「ヤバイ」と確信した。

キャンピングカーが、国道を逸れて山道に入ろうとしたので、流石に俺達は立ち上がった。
「すみません、本当にここで。ありがとうございました」と運転席に駆け寄った。
父は延々と「晩餐の用意が出来ているから」と言って聞こうとしない。
母も、素晴らしく美味しい晩餐だから、是非に、と引き止める。
俺らは小声で話し合った。いざとなったら、逃げるぞ、と。
流石に走行中は危ないので、車が止まったら逃げよう、と。
やがて、キャンピングカーは山道を30分ほど走り、小川がある開けた場所に停車した。
「着いたぞ」と父。その時、キャンピングカーの1番後部のドア(俺達はトイレと思っていた)から
「キャッキャッ」と子供の様な笑い声が聞こえた。まだ誰かが乗っていたか!? その事に心底ゾッとした。
「マモルもお腹すいたよねー」と母。マモル…家族の中では、唯一マシな名前だ。幼い子供なのだろうか。
すると、今まで無口だった双子のオッサン達が、口をそろえて
「マモルは出したら、だぁ・あぁ・めぇ!!」とハモりながら叫んだ。
「そうね、マモルはお体が弱いからねー」と母。
「あーっはっはっはっ!!」といきなり爆笑する父。
「ヤバイ、こいつらヤバイ。フルスロットル(カズヤは、イッてるヤツや危ないヤツを常日頃からそういう隠語で呼んでいた)」

843 その7 sage New! 2009/12/24(木) 22:20:19 ID:NNdtlw3F0
俺達は、車の外に降りた。良く見ると、男が川の傍で焚き火をしていた。まだ仲間がいたのか…と、絶望的な気持ちになった。
異様に背が高く、ゴツい。2m近くはあるだろうか。父と同じテンガロンハットの様な帽子をかぶり、スーツと言う異様な出で立ちだ。
帽子を目深に被っており、表情が一切見えない。
焚き火に浮かび上がった、キャンピングカーのフロントに描かれた十字架も、何か不気味だった。
ミッ○ーマ○スのマーチ、の口笛を吹きながら、男は大型のナイフで何かを解体していた。
毛に覆われた足から見ると、どうやら動物の様だった。イノシシか、野犬か…どっちにしろ、そんなモノを食わさせるのは御免だった。
俺達は逃げ出す算段をしていたが、予想外の大男の出現、大型のナイフを見て、萎縮してしまった。

「さぁさ、席に着こうか!」と父。大男がナイフを置き、傍でグツグツ煮えている鍋に味付けをしている様子だった。
「あの、しょんべんしてきます」とカズヤ。「逃げよう」と言う事だろう。俺も行く事にした。
「早くね~」と母。俺達はキャンピングカーの横を通り、森に入って逃げようとしたその時、
キャンピングカーの後部の窓に、異様におでこが突出し、両目の位置が異様に低く、
両手もパンパンに膨れ上がった容姿をしたモノが、バン!と顔と両手を貼り付けて叫んだ。
「マーマ!!」
もはや限界だった。俺達は脱兎の如く森へと逃げ込んだ。

844 その8 sage New! 2009/12/24(木) 22:21:39 ID:NNdtlw3F0
後方で、父と母が何か叫んでいたが、気にする余裕などなかった。
「ヤバイヤバイヤバイ」とカズヤは呟きながら森の中を走っている。お互い、何度も転んだ。
とにかく下って県道に出よう、と小さなペンライト片手にがむしゃらに森を下へ下へと走っていった。
考えが甘かった。小川のあった広場からも、町の明かりは近くに見えた気がしたのだが、
1時間ほど激走しても、一向に明かりが見えてこない。完全に道に迷ったのだ。
心臓と手足が根をあげ、俺達はその場にへたり込んだ。
「あのホラー一家、追ってくると思うか?」とカズヤ。
「俺達を食うわけでもなしに、そこは追ってこないだろ。映画じゃあるまいし。
 ただの少しおかしい変人一家だろう。最後に見たヤツは、ちょっとチビりそうになったけど…」
「荷物…どうするか」
「幸い、金と携帯は身につけてたしな…服は、残念だけど諦めるか」
「マジハンパねぇw」
「はははw」

俺達は精神も極限状態にあったのか、なぜかおかしさがこみ上げてきた。
ひとしきり爆笑した後、森独特のむせ返る様な濃い匂いと、周囲が一切見えない暗闇に、現実に戻された。
変態一家から逃げたのは良いが、ここで遭難しては話にならない。
樹海じゃあるまいし、まず遭難はしないだろうが、万が一の事も頭に思い浮かんだ。
「朝まで待った方が良くないか?さっきのババァじゃないけど、熊まではいかなくとも、野犬とかいたらな…」
俺は一刻も早く下りたかったが、真っ暗闇の中をがむしゃらに進んで、さっきの川原に戻っても恐ろしいので、
腰を下ろせそうな倒れた古木に座り、休憩する事にした。一時はお互いあーだこーだと喋っていたが、
極端なストレスと疲労の為か、お互いにうつらうつらと意識が飛ぶようになってきた。

845 その9 sage New! 2009/12/24(木) 22:23:04 ID:NNdtlw3F0
ハッ、と目が覚めた。反射的に携帯を見る。午前4時。辺りはうっすらと明るくなって来ている。
横を見ると、カズヤがいない。一瞬パニックになったら、俺の真後ろにカズヤは立っていた。
「何やってるんだ?」と聞く。
「起きたか…聞こえないか?」と、木の棒を持って何かを警戒している様子だった。
「何が…」
「シッ」
かすかに遠くの方で音が聞こえた。口笛だった。ミッ○ーマ○スのマーチの。CDにも吹き込んでも良いくらいの、良く通る美音だ。
しかし、俺達にとっては恐怖の音以外の何物でもなかった。
「あの大男の…」
「だよな」
「探してるんだよ、俺らを!!」
再び、俺たちは猛ダッシュで森の中へと駆け始めた。辺りがやや明るくなったせいか、以前よりは周囲が良く見える。

躓いて転ぶ心配が減ったせいか、かなりの猛スピードで走った。
20分くらい走っただろうか。少し開けた場所に出た。今は使われていない駐車場の様だった。
街の景色が、木々越しにうっすらと見える。大分下ってこれたのだろうか。

腹が痛い、とカズヤが言い出した。我慢が出来ないらしい。古びた駐車場の隅に、古びたトイレがあった。
俺も多少もよおしてはいたのだが、大男がいつ追いついてくるかもしれないのに、個室に入る気にはなれなかった。
俺がトイレの外で目を光らせている隙に、カズヤが個室で用を足し始めた。
「紙はあるけどよ~ ガピガピで、蚊とか張り付いてるよ…うぇっ 無いよりマシだけどよ~」
カズヤは文句を垂れながら糞も垂れ始めた。
「なぁ…誰か泣いてるよな?」と個室の中から大声でカズヤが言い出した。
「は?」
「いや、隣の女子トイレだと思うんだが…女の子が泣いてねぇか?」

846 その10 sage New! 2009/12/24(木) 22:24:27 ID:NNdtlw3F0
カズヤに言われて初めて気がつき、聴こえた。確かに女子トイレの中から女の泣き声がする…
カズヤも俺も黙り込んだ。誰かが女子トイレに入っているのか?何故、泣いているのか?
「なぁ…お前確認してくれよ。段々泣き声酷くなってるだろ…」
正直、気味が悪かった。しかし、こんな山奥で女の子が寂れたトイレの個室で1人、
泣いているのであれば、何か大事があったに違いない。俺は意を決して、女子トイレに入り、泣き声のする個室に向かい声をかけた。
「すみません…どうかしましたか?」
返事はなく、まだ泣き声だけが聴こえる。
「体調でも悪いんですか、すみません、大丈夫ですか」
泣き声が激しくなるばかりで、一向にこちらの問いかけに返事が帰ってこない。

その時、駐車場の上に続く道から、車の音がした。
「出ろ!!」俺は確信とも言える嫌な予感に襲われ、女子トイレを飛び出し、カズヤの個室のドアを叩いた。
「何だよ」
「車の音がする、万が一の事もあるから早く出ろ!!」
「わ、分かった」
数秒経って、青ざめた顔でカズヤがジーンズを履きながら出てきた。と、同時に駐車場に下ってくるキャンピングカーが見えた。
「最悪だ…」
今森を下る方に飛び出たら、確実にあの変態一家の視界に入る。選択肢は、唯一死角になっている、トイレの裏側に隠れる事しかなかった。
女の子を気遣っている余裕は消え、俺達はトイレを出て、裏側で息を殺してジッとしていた。

頼む、止まるなよ、そのまま行けよ、そのまま…
「オイオイオイオイオイ、見つかったのか?」カズヤが早口で呟いた。
キャンピングカーのエンジン音が、駐車場で止まったのだ。ドアを開ける音が聞こえ、トイレに向かって来る足音が聴こえ始めた。
このトイレの裏側はすぐ5m程の崖になっており、足場は俺達が立つのがやっとだった。
よほど何かがなければ、裏側まで見に来る事はないはずだ。もし俺達に気づいて近いづいて来ているのであれば、
最悪の場合、崖を飛び降りる覚悟だった。飛び降りても怪我はしない程度の崖であり、やれない事はない。
用を足しに来ただけであってくれ、頼む…俺達は祈るしかなかった。
しかし、一向に女の子の泣き声が止まらない。あの子が変態一家にどうにかされるのではないか?それが気が気でならなかった。

847 その11 sage New! 2009/12/24(木) 22:25:32 ID:o41n3rfp0
男子トイレに誰かが入ってきた。声の様子からすると、父だ。
「やぁ、気持ちが良いな。ハ~レルヤ!!ハ~レルヤ!!」と、どうやら小の方をしている様子だった。
その後すぐに、個室に入る音と足音が複数聞こえた。双子のオッサンだろうか。
最早、女の子の存在は完全にバレているはずだった。女子トイレに入った母の「紙が無い!」と言う声も聴こえた。
女の子はまだ泣きじゃくっている。やがて、父も双子のオッサン達(恐らく)も、トイレを出て行った様子だった。
おかしい。女の子に対しての変態一家の対応が無い。やがて、母も出て行って、変態一家の話し声が遠くになっていった。

気づかないわけがない。現に女の子はまだ泣きじゃくっているのだ。
俺とカズヤが怪訝な顔をしていると、父の声が聞こえた。
「~を待つ、もうすぐ来るから」と言っていた。何を待つ、のかは聞き取れなかった。
どうやら双子のオッサンたちが、グズッている様子だった。
やがて平手打ちの様な男が聴こえ、恐らく、双子のオッサンの泣き声が聴こえてきた。
悪夢だった。楽しかったはずのヒッチハイクの旅が、なぜこんな事に…
今まではあまりの突飛な展開に怯えるだけだったが、急にあの変態一家に対して怒りがこみ上げて来た。
「あのキャンピングカーをブンどって、山を降りる手もあるな。あのジジィどもをブン殴ってでも。

 大男がいない今がチャンスじゃないのか?待ってるって、大男の事じゃないのか?」
カズヤが小声で言った。しかし、俺は向こうが俺達に気がついてない以上、
このまま隠れて、奴らが通り過ぎるのを待つほうが得策に思えた。
女の子の事も気になる。奴らが去ったら、ドアを開けてでも確かめるつもりだった。
その旨をカズヤに伝えると、しぶしぶ頷いた。それから15分程経った時。
「~ちゃん来たよ~!(聞き取れない)」母の声がした。待っていた主が駐車場に到着したらしい。
何やら談笑している声が聞こえるが、良く聞き取れない。再び、トイレに向かってくる足音が聴こえて来た。

848 その12 sage New! 2009/12/24(木) 22:26:35 ID:o41n3rfp0
ミッ○ーマ○スのマーチの口笛。アイツだ!! 軽快に口笛を吹きながら、大男が小を足しているらしい。
女子トイレの女の子の泣き声が、一段と激しくなった。何故だ?何故気づかない?
やがて、泣き叫ぶ声が断末魔の様な絶叫に変わり、フッと消えた。
何かされたのか?見つかったのか!? しかし、大男は男子トイレににいるし、
他の家族が女子トイレに入った形跡も無い。やがて、口笛と共に大男がトイレを出て行った。
万が一女の子がトイレから連れ出されてはしないか、と心配になり、危険を顧みずに
一瞬だけトイレの裏手から俺が顔を覗かせた。テンガロンハットにスーツ姿の、大男の歩く背中が見える。

「ここだったよなぁぁぁぁぁぁぁァァ!!」
ふいに、大男が叫んだ。俺は頭を引っ込めた。ついに見つかったか!? カズヤは木の棒を強く握り締めている。
「そうだそうだ!!」
「罪深かったよね!!」
と父と母。双子のオッサンの笑い声。
「泣き叫んだよなァァァァァァァァ!!」と、大男。
「うんうん!!」
「泣いた泣いた!!悔い改めた!!ハレルヤ!!」
と、父と母。双子のオッサンの笑い声。
何を言っているのか? どうやら俺達の事ではないらしいが…
やがて、キャンピングカーのエンジン音が聴こえ、車は去ってった。
辺りはもう完全に明るくなっていた。変態一家が去ったのを完全に確認して、俺は女子トイレに飛び込んだ。

全ての個室を開けたが、誰もいない。鍵も全て壊れていた。そんな馬鹿な…
後から女子トイレに入ってきたカズヤが、俺の肩を叩いて呟いた。
「なぁ、お前も途中から薄々は気がついてたんだろ? 女の子なんて、最初からいなかったんだよ」
2人して幻聴を聴いたとでも言うのだろうか。確かに、あの変態一家の女の子に対する反応が一切無かった事を考えると、
それも頷けるのではあるが…しかし、あんなに鮮明に聴こえる幻聴などあるのだろうか…

849 その13 sage New! 2009/12/24(木) 22:29:08 ID:o41n3rfp0
駐車場から上りと下りに続く車道があり、そこを下れば確実に国道に出るはずだ。
しかし、再び奴らのキャンピングカーに遭遇する危険性もあるので、あえて森を突っ切る事にした。
街はそんなに遠くない程度に見えているし、周囲も明るいので、まず迷う可能性も少ない。
俺達は無言のまま、森を歩いた。約2時間後。無事に国道に出る事が出来た。
しかし、着替えもない、荷物もない。頭に思い浮かんだのは、あの親切なコンビニの店長だった。
国道は、都会並みではないが、朝になり交通量が増えてきている。
あんな目にあって、再びヒッチハイクするのは度胸がいったが、何とかトラックに乗せて貰える事になった。

ドライバーは、俺達の汚れた姿に当初困惑していたが、事情を話すと快く乗せてくれた。
事情と言っても、俺達が体験した事をそのまま話してもどうか、と思ったので、
キャンプ中に山の中で迷った、と言う事にしておいた。運転手も、そのコンビニなら知っているし、良く寄るらしかった。
約1時間後、俺達は例の店長のいるコンビニに到着した。店長はキャンピングカーの件を知っているので、
そのまま俺達が酷い目にあった事を話したのだが、話してる最中に、店長は怪訝な顔をし始めた。
「え?キャンピングカー? いや、俺はさぁ、君達があの時急に店を出て国道沿いを歩いて行くので、止めたんだよ。
 俺に気を使って、送ってもらうのが悪いので、歩いていったのかな、と。
 10mくらい追って行って、こっちが話しかけても君らがあんまり無視するもんだから、こっちも正直気ィ悪くしちゃってさ。どうしたのさ?(笑)」
…どういう事なのか。俺達は、確かにあのキャンピングカーがコンビニに止まり、
レジで会計も済ませているのを見ている。会計したのは店長だ。もう1人のバイトの子もいたが、あがったのか今はいない様だった。

店長もグルか?? 不安が胸を過ぎった。カズヤと目を見合わせる。
「すみません、ちょっとトイレに」とカズヤが言い、俺をトイレに連れ込む。
「どう思う?」と俺。
「店長がウソを言ってるとも思えんが、万が一、あいつらの関連者としたら、って事だろ?
 でも、何でそんな手の込んだ事する必要がある? みんなイカレてるとでも? まぁ、釈然とはしないよな。
 じゃあ、こうしよう。大事をとって、さっきの運ちゃんに乗せてもらわないか?」

851 その14 sage New! 2009/12/24(木) 22:30:28 ID:o41n3rfp0
それが1番良い方法に思えた。俺達の意見がまとまり、トイレを出ようとしたその瞬間、
個室のトイレから水を流す音と共に、あのミッ○ーマ○スのマーチの口笛が聞こえてきた。
周囲の明るさも手伝ってか、恐怖よりまず怒りがこみ上げて来た。それはカズヤも同じだった様だ。
「開けろオラァ!!」とガンガンドアを叩くカズヤ。ドアが開く。
「な…なんすか!?」制服を着た地元の高校生だった。
「イヤ…ごめんごめん、ははは…」と苦笑するカズヤ。
幸い、この騒ぎはトイレの外まで聞こえてはいない様子だった。
男子高校生に侘びを入れて、俺達は店長と談笑するドライバーの所へ戻った。
「店長さんに迷惑かけてもアレだし、お兄さん、街までお願いできませんかねっ これで!」
と、ドライバーが吸っていた銘柄のタバコを1カートン、レジに置くカズヤ。交渉成立だった。

例の変態一家の件で、警察に行こうとはさらさら思わなかった。あまりにも現実離れし過ぎており、
俺達も早く忘れたかった。リュックに詰めた服が心残りではあったが…
ドライバーのトラックが、市街に向かうのも幸運だった。タバコの贈り物で終始上機嫌で運転してくれた。
いつの間にか、俺達は車内で寝ていた。ふと目が覚めると、ドライブインにトラックが停車していた。
ドライバーが焼きソバを3人分買ってきてくれて、車内で食べた。
車が走り出すと、カズヤは再び眠りに落ち、俺は再び眠れずに、窓の外を見ながら
あの悪夢の様な出来事を思い返していた。一体、あいつらは何だったのか。トイレの女の子の泣き声は…
「あっ!!」
思案が吹き飛び、俺は思わず声を上げていた。

852 その15 sage New! 2009/12/24(木) 22:31:11 ID:o41n3rfp0
「どうした?」とドライバーのお兄さん。
「止めて下さい!!」
「は?」
「すみません、すぐ済みます!!」
「まさかここで降りるのか?まだ市街は先だぞ」と、しぶしぶトラックを止めてくれた。
この問答でカズヤも起きたらしい。
「どうした?」
「あれ、見ろ」
俺の指差した方を見て、カズヤが絶句した。朽ち果てたドライブインに、あのキャンピングカーが止まっていた。

間違いない。色合い、形、フロントに描かれた十字架…しかし、何かがおかしかった。
車体が何十年も経った様に、ボロボロに朽ち果てており、全てのタイヤがパンクし、窓ガラスも全て割れていた。
「すみません、5分で戻ります、5分だけ時間下さい」
とドライバーに説明し、トラックを路肩に止めてもらったまま、俺達はキャンピングカーへと向かった。
「どういう事だよ…」とカズヤ。こっちが聞きたいくらいだった。
近づいて確認したが、間違いなくあの変態一家のキャンピングカーだった。
周囲の明るさ・車の通過する音などで安心感はあり、恐怖感よりも「なぜ?」と言う好奇心が勝っていた。
錆付いたドアを引き開け、酷い匂いのする車内を覗き込む。

853 その16 sage New! 2009/12/24(木) 22:32:00 ID:o41n3rfp0
「オイオイオイオイ、リュック!!俺らのリュックじゃねぇか!!」カズヤが叫ぶ。
…確かに俺達が車内に置いて逃げて来た、リュックが2つ置いてあった。
しかし、車体と同様に、まるで何十年も放置されていたかの如く、ボロボロに朽ち果てていた。
中身を確認すると、服や日用雑貨品も同様に朽ち果てていた。
「どういう事だよ…」もう1度カズヤが呟いた。何が何だか、もはや脳は正常な思考が出来なかった。
とにかく、一時も早くこの忌まわしいキャンピングカーから離れたかった。
「行こう、行こう」カズヤも怯えている。車内を出ようとしたその時、
キャンピングカーの1番置くのドアの奥で「ガタッ」と音がした。ドアは閉まっている。開ける勇気はない。
俺達は恐怖で半ばパニックになっていたので、そう聴こえたかどうかは、今となっては分からないし、
もしかしたら猫の鳴き声だったかもしれない。が、確かに、その奥のドアの向こうで、その時はそう聴こえたのだ。

「マ ー マ ! ! 」

俺達は叫びながらトラックに駆け戻った。すると、なぜかドライバーも顔が心なしか青ざめている風に見えた。
無言でトラックを発進させるドライバー。
「何かあったか?」「何かありました?」
同時にドライバーと俺が声を発した。ドライバーは苦笑し、
「いや…俺の見間違いかもしれないけどさ…あの廃車…お前ら以外に誰もいなかったよな?
 いや、居るわけないんだけどさ…いや、やっぱ良いわ」
「気になります、言って下さいよ」とカズヤ。
「いやさ…見えたような気がしたんだよ。カウボーイハット?って言うのか?
 日本で言ったら、ボーイスカウトが被るような。それを被った人影が見えた気が…
 でよ、何故かゾクッとしたその瞬間、俺の耳元で口笛が聴こえてよ…」
「どんな感じの…口笛ですか?」
「曲名は分かんねぇけど(口笛を吹く)こんな感じでよ…いやいやいや、何でもねぇんだよ! 俺も疲れてるのかね」
運転手は笑っていたが、運転手が再現してみた口笛は、ミッ○ーマ○スのマーチだった。

854 終 sage New! 2009/12/24(木) 22:32:41 ID:o41n3rfp0
30分ほど無言のまま、トラックは走っていた。そして市街も近くなったと言う事で、
最後にどうしても聞いておきたい事を、俺はドライバーに聞いてみた。
「あの、最初に乗せてもらった国道の近くに、山ありますよね?」
「あぁ、それが?」
「あそこで前に何か事件とかあったりしました?」
「事件…?いやぁ聞かねぇなぁ…山つっても、3つくらい連なってるからなぁ、あの辺は。
 あ~、でもあの辺の山で大分昔に、若い女が殺された事件があったとか…それくらいかぁ?
 あとは、普通にイノシシの被害だな。怖いぜ、野生のイノシシは」
「女が殺されたところって」
「トイレすか?」カズヤが俺の言葉に食い気味に入ってきた。
「あぁ、確かそう。何で知ってる?」

市街まで送ってもらった運転手に礼を言い、安心感からか、その日はホテルで爆睡した。
翌日~翌々日には、俺達は新幹線を乗り継いで地元に帰ったいた。
なるべく思い出したくない悪夢の様な出来事だったが、時々思い出してしまう。
あの一家は一体何だったのか?実在の変態一家なのか?幻なのか?この世の者ではないのか?
あの山のトイレで確かに聞こえた女の子の泣き叫ぶ声は、何だったのか?
ボロボロに朽ち果てたキャンピングカー、同じように朽ちた俺達のリュックは、一体何を意味するのか?

「おっ♪ おっ♪ おま○こ おま○こ 舐めたいなっ♪ ペロペロ~ ペロペロ~」
先日の合コンが上手く行った、カズヤのテンションが上がっている。たまに遊ぶ悪友の仲は今でも変わらない。
コイツの底抜けに明るい性格に、あの悪夢の様な旅の出来事が、いくらか気持ち的に助けられた気がする。
30にも手か届こうかとしている現在、俺達は無事に就職も出来(大分前ではあるが)、普通に暮らしている。
カズヤは、未だにキャンピングカーを見ると駄目らしい。俺はあの「ミッ○ーマ○スのマーチ」がトラウマになっている。

チャンララン チャンララン チャンラランララン チャンララン チャンララン チャンラランララン♪

先日の合コンの際も、女性陣の中に1人この携帯着信音の子がおり、心臓が縮み上がったモノだ。
今でもあの一家、とくに大男の口笛が夢に出てくる事がある。
17: :

2012/11/24 (Sat) 20:00:00

地獄のバス

507 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/01/02 01:44
小学校の修学旅行でのことだった。
我々は一路目的地をめざしてバスに乗り込んだ。
席も隣同士だった。少しテンションの高すぎる彼に閉口しながらも、
バスの旅は快調に進んで行った・・・。

 しかし、バスに乗って1時間が過ぎた頃には、安川君はさっきまでの
テンションがウソだったかのように静かになり、何か神妙な顔つきに
なっていた。
 「車酔いか?」
私は聞いてみた。
 「うん、ちょっと酔ったみたい。」
 「先生に言おうか?「」
 「いや、大丈夫、言わんといて」
 「そうか、また気分悪くなったら言いや。」
 「うん。」
まぁ彼が大丈夫だと言うのだから、それ以上のしようはない。
私も彼の車酔いにつきあって、せっかくの楽しい修学旅行をだいなしに
するつもりは毛頭なく、彼を放って友人らとの会話を楽しんでいた。

 「先生、和田さんが気分悪いって」
突然後方の女子らの席からゲロ警告が先生に報告された。
警告されたところで、先生にできるのは「大丈夫?」とのお決まりの
セリフとゲロ袋を装着したゲロバケツを渡すことぐらいだ。



508 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/01/02 01:44
 特技が『貰いゲロ』の私としては、非常に忌々しき事態である。
隣の安川君も加わって『連鎖ゲロ』という非常事態に突入する
危険性もはらんでいた。

 しかし、和田さんは車酔いに耐えてよく頑張った!私は感動した!
かくして非常事態は去ったかに思えた・・・・。

 バスは予定通りに快調に進み、ハイウェイへと突入した。
ハイウェイはカーブも信号も無いので、酔いが悪化することは無い。
 私は安堵し、また友人らとのバカ話に花を咲かせていた・
           その時
私の隣の安川爆弾がポツリと火花をあげた

     
         「・・・うんこしたい。」


・・・車酔いではなかったのだ。彼は一心不乱に、今にも括約筋の束縛を
振り切って生まれ落ちんとする『うんこ』との熱いバトルを孤独に繰り広げて
いたのである。



509 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/01/02 01:45
 しかし、そんなことを告白されても私にはどうしようもなかった。
勿論バスにはトイレは無かったし、ハイウェイに乗ったばかりで
次のトイレ休憩はまだまだ先だったからだ。
 「やばい?先生に言おうか?」
 「いや、言わんといて。」
蚊の消え入るような声で彼はよわよわしく訴えた。

 そうなのだ。小学生にとって『うんこ』という行為は、
イスラム教徒が豚を食うに等しいタブーだったのだ。
 しかし、彼の様子を見ていると、そんな事を言っている場合では
なさそうなのがわかった。

 「このままでは『ウンコマン』が『おもらしマン』にクラスアップして
 いくだけだ!」

 そう考えた私は、彼の抑止を振り切り、先生に
 「安川君がうんこしたいって言ってます。」と伝えた。
わざわざ先生に接近して、小声で伝えたのは私なりの彼の
名誉への気遣いであった。



510 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/01/02 01:45
 しかし、先生はそんな私の気遣いに気付かず

「安川君、ガマンできそう?もう出ちゃいそう?」

 とバス中に響き渡る大声で彼に問い掛けた。
安川君の恨みがましい視線が私に突き刺さる。

 一瞬で車内には静寂が訪れ、皆の注意は
『うんこがもれそうな安川君』に集まった。

 先生が彼の隣の席へと移動したので、隣だった私は
先生の席へと移動が出来だ。

  「爆心地は避けれた!やった!」

 不謹慎だが私のその時の素直な心境はそうだ。

 最早私に出来ることは祈るだけだったが、
「安川君がうんこをガマンできますように」 なんて祈ったら
神様に怒られそうだったのでやめた。大人しく事の成り行きを
見守ることにした。

 先生は「ガマンできそう?」とまだ問うていた。安川君は半泣き状態で
答えようとしない。

 私は考えていた。もし「もうガマンできません」と彼が答えたら
先生はどうするのだろうかと。幼い私の出したベストの答えは
『バスを停車して道の端にうんこする』というものだ。それ以外に
考え付かなかったという事もあるが。一休さんでもそう答えるであろう
ベストの回答を、もしその時が来れば先生も選択するだろうと
思っていた・・・。



511 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/01/02 01:45
Time is come---そして時は来たれり

先生の「ガマンできる?」の問いに遂に彼が首を 横 に振った。

『WARNING WARNING 爆発秒読み開始
 乗組員はすみやかに退避せよ』 緊急コールが脳内に鳴り響く。

 しかし我々には逃げ場は無かった。

モーゼにすがる民草のように我々は先生の決断を待った。
モーゼの口から決断の言葉が吐かれる

「安川君は一番前の席へ、前の席の人達は後ろの座席へ下がって!」

 意外なモーゼの言葉に私は呆然とした。席を移動して何の解決に
なるのだろうかと。しかしその疑問はモーゼの手にしたものによって
一瞬で掻き消えた。

 モーゼの手にあったもの・・・それは

     『バケツ』

 そう、『ゲロバケツ』として搭載されていたあのバケツである。
流石にモーゼがそのバケツを何に使用せんとしているかは理解できた。

モーゼは海を割る変わりに 『ゲロバケツ』 を 『うんこバケツ』
へと変身させようとしているのだと。



512 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/01/02 01:45
モーゼの導きにより、民族大移動は終了した。

 しかし、それで終わりではない、いや、地獄はこれからなのだ。
皆が顔を見合わせる。何を喋ればいいのかわからない。
来るべき地獄の時を皆が、最大級の静寂という最悪の状況で
迎えようとしたいた。

           「ピブッ」

静寂の車内についにサタンが産声を上げた。悪魔の母は嗚咽をあげていた。

   「ブピッ! ブパパパパパパ!!
           ブシャッ!!    ビッ!  ピピブブツ!!

     プシャシャシャシャシャシャーーーーー ビッ!!」

 サタンがあらん限りの雄たけびをあげた!!
 雄たけびと共に、車内に地獄の臭気が蔓延する!!

 この極限の状況に耐えられず、滝川君が笑い声を
上げはじめた!するとそれにつられてガマンしていた者達も
一斉に大笑いを始めた。

 「ブプビチチッ ワーープッーーーハハブピッピツハッブリブリブリハッハッ!!

     ワハハハブリブリッハハッハッハビチチプチッハハハーーーーハハハプゥッ」

 サタンの雄たけびと臭気と子羊達の笑い声で車内は更なる地獄へと変わった。

 その瘴気に当てられたのは、車に酔っていた和田さんだった。
頼みの綱のゲロバケツは既にバス前方で安川君の菊門錬金術により
うんこバケツへとクラスチェンジしていた。

 耐え切れなくなった和田さんの口から溶解液が勢いよく放たれた。
前門の狼、後門の虎とはよく言うが、『前門のビチグソ、後門のゲロ』
とは古代中国の文人も考えもしなかったであろう。

 車内はクソの悪臭とゲロの悪臭が入り混じり、ビチグソの放たれる
爆音と気の触れんばかりの爆笑がうずまき、泣き出す女や貰いゲロを
する奴らも現れた。

 「フゲロオエップ゙プビチチッ ワーウッッープッーーーハハブピッピツハッブリブリブリハッハッ!!

     ワハハハゲェェッハハゲロゲロハブリリリハハハ  ゲロ

     ブリブリワハハハゲロゲオエッエッ   ビプッ  ゲロオペッハハハハエーン   

     ワハハハブリブリッハシクシクハッハッハビチチッハブピゲロッロロハハーーーーハハハプゥッ」


 脱糞、嘔吐、嗚咽、爆笑、激臭を乗せた地獄のバスは速度を緩める
ことなく目的地へと向かった。

               ==終==
18: :

2012/11/25 (Sun) 18:43:28

顔を両手で覆う人々

21 本当にあった怖い名無し sage 2005/11/17(木) 14:34:21 ID:rAoU3zTq0
人ごみにまぎれて妙なものが見えることに気付いたのは去年の暮れからだ。
顔を両手で覆っている人間である。ちょうど赤ん坊をあやすときの格好だ。
駅の雑踏の様に絶えず人が動いている中で、立ち止まって顔を隠す彼らは妙に周りからういている。
人ごみの中でちらりと見かけるだけでそっちに顔を向けるといなくなる。
最初は何か宗教関連かと思って、同じ駅を利用する後輩に話を聞いてみたが
彼は一度もそんなものを見たことはないという。その時はなんて観察眼のない奴だと内心軽蔑した。
しかし、電車の中や登下校する学生達、さらには会社の中にまで顔を覆った奴がまぎれているのを見かけて
さすがに怖くなってきた。
後輩だけでなく何人かの知り合いにもそれとなく話を持ち出してみたが
誰もそんな奴を見たことがないという。だんだん自分の見ていないところで皆が顔を覆っているような気がしだした。
外回りに出てまた彼らを見かけた時、見えないと言い張る後輩を思いっきり殴り飛ばした。

22 本当にあった怖い名無し sage 2005/11/17(木) 14:34:52 ID:rAoU3zTq0
俺の起こした問題は内々で処分され、俺は会社を辞めて実家に帰ることにした。
俺の故郷は今にも山に飲まれそうな寒村である。
両親が死んでから面倒で手をつけていなかった生家に移り住み、しばらく休養することにした。
幸い独身で蓄えもそこそこある。毎日本を読んだりネットを繋いだりと自堕落に過ごした。
手で顔を覆った奴らは一度も見なかった。
きっと自分でも知らないうちにずいぶんとストレスがたまっていたのだろう。そう思うことにした。
ある日、何気なく押入れを探っていると懐かしい玩具が出てきた。
当時の俺をテレビに釘付けにしていたヒーローである。
今でも名前がすらすら出てくることに微笑しながらひっくり返すと俺のものではない名前が書いてあった。
誰だったか。そうだ、確か俺と同じ学校に通っていた同級生だ。
同級生といっても机を並べたのはほんの半年ほど。彼は夏休みに行方不明になった。
何人もの大人が山をさらったが彼は見つからず、仲のよかった俺がこの人形をもらったのだった。

23 本当にあった怖い名無し sage 2005/11/17(木) 14:35:46 ID:rAoU3zTq0
ただの懐かしい人形。だけど妙に気にかかる。気にかかるのは人形ではなく記憶だ。
のどに刺さった骨のように折に触れて何かが記憶を刺激する。
その何かが判ったのは生活用品を買いだしに行った帰りだった。
親友がいなくなったあの時、俺は何かを大人に隠していた。
親友がいなくなった悲しみではなく、山に対する恐怖でもなく、俺は大人たちに隠し事がばれないかと不安を感じていたのだ。
何を隠していたのか。決まっている。俺は親友がどこにいったか知っていたのだ。
夕食を済ませてからもぼんやりと記憶を探っていた。
確かあの日は彼と肝試しをするはずだった。夜にこっそり家を抜け出て少し離れた神社前で落ち合う約束だった。
その神社はとうに人も神もいなくなった崩れかけの廃墟で、危ないから近寄るなと大人達に言われていた場所だ。
あの日、俺は夜に家を抜け出しはしたのだが昼とまったく違う夜の町が怖くなって
結局家に戻って寝てしまったのだ。
次の日、彼がいなくなったと大騒ぎになった時俺は大人に怒られるのがいやで黙っていた。
そして今まで忘れていた。

25 本当にあった怖い名無し sage 2005/11/17(木) 14:36:58 ID:rAoU3zTq0
俺は神社に行くことにした。親友を見つけるためではなく、たんに夕食後から寝るまでが退屈だったからだ。
神社は記憶よりも遠かった。大人の足でもずいぶんかかる。
石段を登ってから神社がまだ原形をとどめていることに驚いた。
とうに取り壊されて更地になっていると思っていた。
ほんの少し期待していたのだが神社の周辺には子供が迷い込みそうな井戸や穴などはないようだ。
神社の中もきっとあのときの大人たちが調べただろう。
家に帰ろうと歩き出してなんとなく後ろを振り返った。
境内の真ん中で顔を両手で覆った少女が立っていた。
瞬きした。少女の横に顔を覆った老人が立っていた。
瞬きした。少女と老人の前に顔を覆った女性が立っていた。
瞬きした。女性の横に古めかしい学生服を着込んだ少年が顔を覆って立っていた。
瞬きした。皆消えた。
前を向くと小学生ぐらいの子供が鳥居の下で顔を覆って立っていた。
俺をここから逃がすまいとするように。
あの夜の約束を果たそうとするように。
19: :

2012/12/01 (Sat) 12:15:36

青木さんと赤木さん

私は本当に怖い話が好きなのですが、本当に怖がりと言う、まぁなんという矛盾した奴なんですけれども、しかしこれといって幽霊を見たり、霊現象にあったりという体験は一度もありませんでした。

その日はいつものように怖い話を明るい内に見て、夜はあんまり怖い話を思い出さないようにしてなんなりやっていました。
そして寝ようとした時には12時近くで(いつもこんくらいだけど)、怖いから飼っている犬を部屋に入れて寝付きました。

しかし夏ですから、暑いんですね。なかなか寝れません。
しかも私は怖がりなので、夏でも厚めの重い布団を頭部以外、体全部隠すようにして被せないと安心出来ないんですよ。

部屋の温度を下げても布団の中は暑いから意味も無く、だからといって布団から出るのは嫌だというのは、夏の間はほとんど毎日でした。
しょうがなく、ちょくちょく腕や足だけを出しては引っ込めを繰り返して、多少は暑さをしのいでました。

思い出さないようにしても、やはり頭んなかはその日見た怖い話のフラッシュバック(笑)。
そういえばちょうどこの時間に、とか考えながら、犬が出した音にびっくりしたりしてました(犬意味なry)。

その日見た話ではないけど、ふと、ある話を思い出したんです。

その話は、「青木さん足元」って言いながら足元を見ると男の人が座ってて、「赤木さん枕元」って言いながら枕元を見ると女性が座ってて、先に青木さんが帰ると、次の日絶対鏡を見てはいけないらしく、赤木さんが先に帰ったら、次の日は絶対に床に物を落としてはいけないという。

両方、もしくはどちらかが先に帰るのを見たら眠りに落ちる事も思い出した。

そんな話を思い出した時、あなたはどうしますか?
その時の私はもちろん、そんな事試そうなんてみじんも思いませんでした。

が、しかし。
声に出すなんて事は出来ないけど、恐怖の意味で気になって足元を見てみたのです。



誰かいました。

数秒後に恐怖が込み上げて来ました。

しかし、声も出ないし首以外動かない。
気付けば布団の中なのに寒い感じがする。

あれは青木さん?
という事は、上には赤木さんが…?

いや、枕元には人が座れるスペースはな…



横にいました。

二人とも俯いてて顔が見えない。

声に出して言ってないのになんでいるんだ…思っただけでもだめなの!? とパニック状態。

目で犬を探すと、机の下の座布団の上に幸せそうに寝てました。
ふざけんなと心の中で一喝。

そして、この話の最悪なパターンを思い出す。



“二人とも帰らず、時間にだんだん俯いた二人の顔が上がっていき、顔が真っ正面を向いてしまう事があると言う”

“私が見たこの話を書いた人は、あと一回で正面って時に、突然さっ、と青木さんが帰って助かったと言う”



嫌な事を思い出してしまった。

目は閉じられない状態。
二人を見る。
帰る様子はない。

お願いだから帰って…。
と必死に思いながら時が経つのを待った。



もう10分はいるなー。
恐怖心が一周回ったようでそんなに怖くなくなった。

すると突然、二人の首が同時にかくっと少し上がった。

やばい!!
瞬時に感じた。

一回でこの角度だからあと何回だ!?
ていうか何分に一回!?

バクバクと高鳴る心臓。
嫌だ嫌だと心の中で連呼。



そして、恐怖に包まれ数分が過ぎた。

二人の首がさっきと同じようにかくっと上がった。

何分後だったかはわからない。
たけど、なんとなく時間の感覚は少しだけわかった。

暗くてよく見えないが、顔はほとんど露わになっている。もしかしたらあと一回で正面を向くかもしれない。

このまま帰らなかったらどうするんだろう。

死にたくない!

それでも時間は経つのだった。



そして、時間の感覚を覚えた私は、あともう少しで二人の首が上がる時間が来る事を感じ取った。

もう後がない。
最後だったらどうしよう。もしこれが最後だったら…。

すると、二人の体が震え始めた。
機械のような動きだった。それに私はとてつもない恐怖を感じたのでした。

今までにない動き。
これはきっと最後だという事だと。

嫌だこっち向くな!!

二人の動きがピタッと止まった。

そしてゆっくりと顔を上げていく。



嫌だ…嫌だ…嫌だぁあ!

「ワン!!」



突然犬が私の体の上を飛び越え、私の横にいた赤木さんに襲い掛かった。

すると赤木さんは逃げるようにひゅぅうぅぅ~と風みたいな声を出して、部屋のドアをすりぬけて行った。

よくやった! と私は笑顔で心の中で言った。

しかしまだ体が動かない。

ふと足元を見た時、私の笑顔は消えた。



青木さんが正面を向いていた。

その顔は青白く、無表情で、何か恐ろしいものを感じた。

赤木さんが帰っても正面を向いてしまったらだめなんだ…。

そう思った時、青木さんの顔がみるみるうちに険しくなっていった。

そしてこう言ったのです。

「足が出てれば殺せたのに…」



そう言って消えていった。



いやぁ~なんですかね。
かけ布団被っておいて良かったですよ。

もし犬が青木さんの方を襲っていたら、私は無事ではなかったでしょうね。
だって頭は被せてなかったですからね。

でもま、私は本当の青木さん赤木さんを知ったわけですし。

もちろん、次の日は物を落とさないように気をつけましたよ。



皆さんも気をつけて
下さい
20: :

2013/01/05 (Sat) 15:50:55

切腹ショー

545 本当にあった怖い名無し sage 2005/11/24(木) 02:45:14 ID:J7M+/nOk0
私が切腹を見たのはもう10年以上も前です。
場所は○○の山中にある廃業した 温泉旅館でした。
恐ろしい程朽ち果てた旅館で、窓ガラスが割れて床に散らばっていました。
その旅館の大浴場で行われたのです。
 見物するのは全員で7人でした。浴場まで案内してくれたのは50歳ぐらいのガラ
の悪い中年女性で、髪は金髪にパーマでタバコをくわえていました。
驚いた事にその中年女性の腕にはちいさなイレズミが入っていました。
私達はその浴場の空っぽの大きな浴槽のふちの岩に座るように言われ、ちょうど掘りこたつのように座りました。
そこに切腹する男性が中年女性と一緒に入ってきました。
他の体験に見られるようなボディビルダーで、既に全裸でした。
ボディビルコンテストに出ているような感じの人より身体に丸みがあり、ちょっと太めでした。年令は30歳ぐらいで背は低く170cm足らずで、サングラスをかけて立派なアゴひげを
生やしていました。
ボディビルダーは浴槽の中に入ってきて私達のすぐ目の前まで来ました。
胸にはうっすらと胸毛が生えていて、スネ毛もかなり濃かったように思います。
中年女性が「一人ずつお腹をなでてあげてよ。」と言ったので、私達は端から順番にボディビルダーの腹を触りました。
私は個人的にはあまりボディビルダーは好きではありません。とくにブルース.リー等はその嫌いな典型で、何かの昆虫のように殻で覆われている感じが生理的にダメなんです。
その男性の胸の筋肉もとても分厚く盛り上がっていて、腹筋はあなたがよく
描いているイラストのように"割れている"タイプでした。
でも彼の場合はその筋肉が丸く肉で覆われていてプルプルと柔らかく、昆虫ではなく、ちゃんと"人体"と思えるものでした。

546 本当にあった怖い名無し sage 2005/11/24(木) 02:45:42 ID:J7M+/nOk0
その後ボディビルダーは一歩さがると、中年女性の方を向きました。中年女性も
すこしかがみながら男性の腹を摩り、下腹部を舌でペロペロなめたり男性器をくわ
えたりしました。
私達が唖然として見ていると、中年女性が包丁をボディビルダーに
手渡しました。
ボディビルダーは包丁の刃を横に向けると、ヘソの横の脇腹に先をつけました。
包丁を持つ手はガタガタと小刻みに震えていて、息まで震えて腹が盛んに膨らんだり凹んだりをくり返していました。
その後「ウ~ッ!」と大きな声をあげると、脇腹に包丁を差し込んでしまいました。
包丁の歯は5~6センチ程中に入り、ボディビルダーは「あうっ、あうっ、」とうめき声をあげてよろめきました。
そして彼は思いきり歯を食いしばって「イ~ッ!」と叫びながらその包丁を反対側の脇腹に向かい横真一文字に引きました。
包丁を進めるごとに切り口が少しだけひらいて妙に黄色い肉が見え、血が流れ出ました。まともに包丁が刺さっていたのは最初に刺したところだけで、だんだんと包丁の歯が出て来て、ヘソを横切る時には既に2~3センチしか刃が入っていないようでした。
やがて、包丁は彼の腹を横切りました。
今度はボディビルダーは下腹部の陰毛の真ん中に包丁をあて、刺そうとしましたが、手に付 いたはらわたの脂や血でズルズル滑って刺せませんでした。
それを見て中年女性がその包丁を取り上げると、風呂のふちの岩の上に置き、タオルでボディビルダーの手を拭いてあげました。
その間、ボディビルダーは全身がガタガタ震えていて、女性に「すいません、すいません。」と何度も謝り、そのたびに腹の切れ目から黄色いドロドロした"カニ味噌"のようなものが出て来ました。
中年女性は包丁の柄も拭く と、ボロきれをその柄に巻き、ボディビルダーに渡しました。
ボディビルダーは再び包丁を自分の下腹に向けようとすると、中年女性が「ちょっと待ってよ。」と言い、彼の手をどけると腹の切り口にグイッと手を入れました。
ボディビルダーはうっすらと透けて見えるサングラスの中で、目をまん丸にして「あうっ」とびっくりしていました。
中年女性は「ちょっと!、全然切れてないわ。」と言い、ボディビルダーの腹をパンッ

549 本当にあった怖い名無し sage 2005/11/24(木) 02:46:38 ID:J7M+/nOk0
!と思いっきり平手打ちしながら「こんなの全然ダメだわ!」と怒鳴り付けました
ボディビルダーは再び「すいません、すいません。」と謝り、涙が頬をつたい流れました。
更に中年女性は彼の下腹をグイグイ揉みながら「ちゃんと腸の所まで刺さないとダメ
だからね!わかった!?」と言いました。
あまりに女性が強く揉んだので、ボディビルダーの脇腹から小腸らしいものが少しはみ出してしまいました。
私は生まれて初めてみる人間の内臓に興奮とショックを感じ、そのはみ出したものに目が釘付けになりました。
ボディビルダーはこれから更に腹を切るというのに、なぜかそのはみ出した内臓を脇腹の中に入れようとしました。
そして包丁を両手でしっかり持つと、刃の先を自分の下腹のいちばん下の陰毛の生えているあたりにつけました。
「ちゃんと奥まで刺すんだよ!」と中年女性が言いました。ボディビルダーは「は、はい、」と どもりながら返事をし、ムンと口を閉じ、包丁を下腹に差し込みました。
「あああ~っ 」とボディビルダーは悲痛な悲鳴をあげました。
中年女性に叱られたせいか、包丁の刃は10センチ以上入り込んでいて、彼が包丁から両手を放してしまってもしっかり刺さっていました。
ボディビルダーは包丁から放してしまった手で下腹を押さえ、「痛い~痛い~」とうめき声をあげ、前かがみになってしまいました。

後編に行く

550 本当にあった怖い名無し sage 2005/11/24(木) 02:47:29 ID:J7M+/nOk0
ボディビルダーは包丁から放してしまった手で下腹を押さえ、「痛い~痛い~」
とうめき声をあげ、前かがみになってしまいました。
私はボディビルダーがまた中年女性に怒鳴られるなとかわいそうに感じながら、一方では早く腹の中が見てみたいと気が急いていました。
 その後ボディビルダーはガタッとひざを床につけてしまいましたが、意外にも
また胴を起こして包丁を握り、包丁を上に引き上げました。
包丁は膀胱の辺りからヘソのすぐ下まで移動し、最初に刺した深さを保っていました。
切り口はきっちり閉じたままで、一本の線のようでした。その時、ボディビルダーが「出るっ 、出るっ!」と言ったので、私は何がどこから出るか分からず、ボディビルダー
の全身を見回しました。
すると、ボディビルダーの股間からジャーッと血が流れました。
おしりの穴からひどい下痢のように血を排泄したのです。
勢いよく血が流れているあいだに大便も時々排泄され、コトッコトッと床に落ちました。
とても硬そうな大便で、それを見てあらためて健康な腸を切っている状況を実感しま
した。
それからボディビルダーはヘソを切り、ヘソの上も切っていきました。
下腹の切れ目はボディビルダーが腹の上の方を切っていくごとに開いてきて腸がだ
んだんと見えるようになってきました。
それからすぐにヘソの下から小腸がはみ出してきて、ボディビルダーはなんとか力を振り絞って自分の排泄した便や血を避けて座り込みました。
「ハアッ!ハアッ!」とボディビルダーは息を荒くしてそのまま座っていましたが、「すいません、もうだめです。」と、ちいさな声で言うと 仰向けに寝てしまいました。そう言ってからでもボディビルダーはまだ包丁を胸の方に引っ張ってみぞおちのあたりまで切っていきました。
すると、ボディビルダーは急に咳き込んで口から血が吹き出しました。

551 本当にあった怖い名無し sage 2005/11/24(木) 02:48:01 ID:J7M+/nOk0
その後ボディビルダーは包丁を持つ手からも力が抜けてほとんど死んだよう
になってしまいました。
中年女性はボディビルダーのみぞおちから包丁を引き抜くと、ボディビルダーの腹の切れ目に手を突っ込んでクイッと慎重に開きました。
腹の切れ目は簡単には開かず、筋のような物や臓器が腹の肉の裏側
にも付いていて、中年女性はそれも包丁で切り離しながら、無理に開かずに
丁寧に腹を開いていきました。
このとき、中年女性は先程までのヒステリーな感じとはうって変わって、ボディビルダーを愛しむ感じでした。
ボディビルダーの腹はみぞおちの辺りから開かれて、ワインレッドを濃くしたような色の肝臓が見えました。
肝臓はすごいツヤでピカピカしており、中年女性が触るとプルッと柔らかそうにへこんでいました。
その肝臓のすぐ下腹寄りには大腸がくっ付くように入っていて、腹の左端から右端まで一杯に横切っていました。
見ている時は気付かなかったのですが、後から考えると胃袋が見えていませんで
した。
他の人の体験を読んで分かったのですが、胃袋はちょっと奥にあるようですね。
せっかくの機会だったのに見ておけばよかったと後悔しています。
恐らく肝臓や大腸を避けたりすれば見えたのでしょうが、私の場合はボディビルダーの内臓を動かす程の勇気がありませんでした。

552 本当にあった怖い名無し sage 2005/11/24(木) 02:48:29 ID:J7M+/nOk0
一番最後に下腹部が開かれ、小腸が現れたのですが、その小腸に触れる
のが精一杯でした。
ボディビルダーの腹筋は本人が力を入れていなくても6つのコブに膨らんでいて、まん中を切り開かれて3つずつに別れていました。
そして、その中に溢れそうに入っている小腸を触ったのですが、すごく柔らかくてビックリしてしまいました。
すごくガッチリした腹筋の中身だけに驚きました。
おそらくあれだけ筋肉モリモリの体の中の内臓はベテランの医師でも見た事がないかも知れません。
私は反対に病気で手術をするような人の内臓は見た事がないので、あのボディビルダー内臓がどれだけ素晴らしかったのかは分かりません。
 中年女性は私達がボディビルダーの内臓を見ているあいだ、ずっと彼の手首を持って脈をみていましたが、ボディビルダーの口がブクブクッと音をたてると同時に「今死んじゃったね。」と静かな声で言って、時計を見て時間をメモしていました。
その後、ボディビルダーの体をどうしたのか私には分かりません。
21: :

2013/01/24 (Thu) 14:23:07

晴美の末路

836 第一夜 2006/05/10(水) 13:23:57 ID:0zfG5UVO0
へへへ、おはようございます。流石に皆さん怖い話をしなさる。今日は生憎天気が悪いようで。
あの時も丁度今日みたいな雨空だったな。
あ、いえね、こっちの話でして。え?聞きたい? そんな事誰も言ってない?はぁはぁ、すみませんね、私も毎日苦しくて。
正直この話を誰かに打ち明けないと気が狂いそうでして。それでは、早速暇つぶしにでもお読み下さい…へへへ。

もう10年ほど前になりますかね。当時、私はとある地方の寂れたスナックで働いてましてね。
そこで、店の女の子の1人と良い仲になっちまったんですよ。ま、良くある話です。へへへ。
アパートに同棲してまして。スナックのママも他の従業員もみな承知の上でしてね。
まぁそこそこ気楽に楽しく暮らしてましたわ。しかし、この、仮に晴美としましょうか。
晴美はかなりのギャンブル狂でして。パチンコ・競馬・競艇・競輪・ポーカー・マージャン、なんでもござれでして。
これが勝ちゃ良いんですが、弱いんですよ。賭け事にも才能ってありますよね。
案の定、借金まみれになっちまった。それでも何とか、働きながら返してたんですよ。
え?私はどうかって?私はあなた、ギャンブルなんてやりませんよ。そんな勝つか負けるか
分からないのに大金賭けられますかいな。以外に堅実派なんですよ。
へへへ。…話を戻しましょうか。
同棲しだして、2年ほど経った頃でしたかね。とうとう、にっちもさっちも行かなくなっちまった。
切羽詰まった晴美は、借りちゃいけない所から金借りちゃったんですよ。まぁヤクザもんですよね。
ある夜、アパートに2人でいる時に、男が2人やって来ましてね。見るからにそれモンですよ。
後は大概、お分かりですよね?TVや映画で良くある展開と同じですよ。笑っちまうくらい同じです。
金が返せないのなら、風俗に沈める、の脅し文句ですよ。
それでも晴美は1週間、1ヶ月待って下さい、と先延ばししながら働いてましたよ。え?私?私は何も出きゃしませんよ。
ヤクザもんですよ?とばっちりは御免です。え?同棲しておいてそれはないだろうって?
はぁはぁ、ごもっとも。でもね、皆さんもいざ私のような環境に置かれると分かりますって。


837 第二夜 2006/05/10(水) 13:25:14 ID:0zfG5UVO0
ある夜、いつもの様にアパートに取立てがやって来ましてね。所がちょっと様子が違うんですよ。
幹部って言うんですか?お偉いさん来ちゃいまして。一通り晴美と話した後、
つかつか~と私の方にやって来まして、お前があいつの男か?と聞くんですよ。
ここで違う、とは言えませんわね。認めると、お前にあいつの借金の肩代わりが出来るのか?と聞くんですよ。
出来るわけないですよ。その頃には借金1千万近くに膨れ上がってましたからね。
当然無理だと言いましたよ。そしたらその男が、あぁ、今思えば北村一輝に似た中々の良い男でしたね。
あ、へへへ、すみません。
話を戻しましょうか。その男が、ならあの女は俺らがもらう。ってんですよ。
仕方が無いな、ともう諦めの境地でしたよ。私に害が及ばないのであれば、どうぞご自由に、と。え?鬼?悪魔?鬼畜?はぁはぁ、ごもっとも。
でもね、水商売なんて心を殺さないとやってけないんですよ。晴美に惚れてたならまだしも、正直体にしか興味ありませんでしたからね。
え?やっぱり鬼畜?はぁはぁ、結構です。

それでもって、男が妙な事を言い出したんですよ。あの女の事を今後一切忘れ、他言しない事を誓うならば、これを受け取れ。
と言うと、私に膨れた茶封筒を差し出したんですよ。丁度百万入ってましたよ。でもね、嫌じゃないですか。
ヤクザから金もらうなんて。下手したら後で、あの時の百万利子つけて返してもらおうか、何て言われちゃたまりませんからね。断りましたよ。
そしたら、その幹部の連れのチンピラが、ポラロイドカメラでもって私を撮ったんですよ。
そしてその幹部が、この金を受け取らなかったら殺す、って言うんですよ。
何で私がこんな目に、と思いましたよね。渋々受け取りましたよ。
そして、もし今後今日の事を他言する様な事があれば、お前が世界のどこにいても探し出して殺す、と。
その時、私は漠然とですが、晴美は風俗に沈められるのでは無く、他の事に使われるんだな、と思ったんですよ。もっと惨い事に。


838 第三夜 2006/05/10(水) 13:26:40 ID:0zfG5UVO0
晴美はある程度の衣服やその他諸々を旅行鞄に詰め込み、そのまま連れて行かれました。
別れ際も、私の方なんて見ずにつつ~と出て行きましたね。結構気丈な女なんですよ。
1人残されたアパートで、私はしばらくボーッとしてました。
明日にでもスナック辞めてどこかへ引っ越そうと思いましたね。嫌ですよ。ヤクザに知られてるアパートなんて。
ふと、晴美が使っていた鏡台に目がいったんですよ。リボンのついた箱が置いてあるんです。
空けて見ると、以前から私の欲しがってた時計でした。あぁ、そういえば明日は私の誕生日だ。
こんな私でも涙がつーっと出てきましてね。その時初めて、晴美に惚れてたんだな、と気がつきました。
え?それでヤクザの事務所に晴美を取り返しに行ったかって?
はぁはぁはぁ、映画じゃないんですから。これは現実の、しょぼくれた男のお話ですよ。

翌日、早速スナックを辞めた私は、百万を資金に引っ越す事にしたんです。
出来るだけ遠くに行きたかったんで、当時私の住んでた明太子で有名な都市から雪祭りで有名な都市まで移動しました。
そこを新たな生活の場にしようと思った訳です。
住む場所も見つかり、一段落したので、次は仕事探しですよ。
もう水商売はこりごりだったので、何かないかなと探していると、夜型の私にピッタリの、夜間警備の仕事がありました。
面接に行くと、後日採用され、そこで働くことになったんですよ。
それから約10年。飽きっぽい私にしては珍しく、同じ職場で働きました。
え?晴美の事?時々は思い出してましたよ。あの時計はずっとつけてました。
北国へ来てから新しい女が出来たり出来なかったりで、それはそれで、楽しくは無いですが平凡に暮らしてましたよ。
私、こう見えてもたま~にですが、川崎麻世に似てるって言われるんですよ。
え?誰も聞いてない?キャバ嬢のお世辞?はぁはぁ、失礼しました。
それで、つい1ヶ月前ほどの話です。同僚のMが、凄いビデオがある、って言うんですよ。


839 第四夜 2006/05/10(水) 13:28:25 ID:0zfG5UVO0
どうせ裏モンのAVか何かだろうと私は思いました。こいつから何回か借りた事があったので。
そしたらMが、スナッフビデオって知ってる?って言うんですよ。
私もどちらかと言うと、インターネットとか好きな方なんで、暇な時は結構見たりするんですよ。
だから、知識はありました。海外のサイトとか凄いですよねぇ。
実際の事故映像、死体画像、などなど。で、ある筋から手に入れて今日持って来てるんだが見ないか?ってMが言うんですよ。
深夜3時頃の休憩時間でしたからね、まぁ暇つぶしくらいにはなるだろうってんで、見ることにしたんですよ。
私は、どうせフェイクだろうと疑ってかかったんですけどね。ビデオをデッキに入れ、Mが再生ボタンを押しました。
若い全裸の女が、広い檻の中に横たわっていました。髪の毛も下の毛も、ツルツルに剃りあげられていました。
薬か何かで動けなのか、しきりに眼球だけが激しく動いていました。晴美でした。私は席を立ちたかった。でも何故か動けないんですよ。

やがて、檻の中に巨大なアナコンダが入れられました。何か太いチューブの様な物を通って。
大げさじゃなしに、10m以上はあったんじゃないでしょうかね。
それはゆっくりと晴美の方に近づいて来るんですよ。Mが凄いだろ、と言わんばかりに得意げに私の方を、チラチラと横目で見てきます。
それは、ゆっくりと巨体をしならせ、晴美の体に巻きつきました。声帯か舌もやられてるんでしょうか、
晴美は恐怖の表情を浮かべながらも、声ひとつあげませんでした。
パキパキ、と言う野菜スティックを2つに折った様な音がしました。
晴美の体が、グニャグニャとまるで軟体動物の様になっていったんです。10分ほど経ったでしょうか。それが大口を開けました。
晴美のツルツルになった頭を飲み込んだんですよ。
ここからが長いんだ、とMは言い、早送りを始めました。
それは、晴美の頭部を飲み込み終えると、さらに大口を開け、今度は肩を飲み込み始めました。
胴体に達したとたん、テープが終わりました。続きが、後2本あるんだ、とMが言ったんです。
もういい、と私は言うと、逃げるようにビルの巡回に戻りました。


840 第五夜 2006/05/10(水) 13:32:52 ID:0zfG5UVO0
それからなんですけどね、いつも同じ夢を見るんです。晴美の顔をした大蛇が、私に巻きつき、締め付けてくるんですよ。
そして体中の骨を砕かれ、頭から晴美に飲み込まれるんです。凄まじい激痛なんですが、逆にこれが何とも言えない快感でしてね。
晴美の腹の中でゆっくり溶かされ始める私は、まるで母親の胎内に戻った様な安心感さえ感じるんですよ。
え?そのビデオはどうしたかって?Mから私が買い取りましたよ。それこそ、給料何ヶ月分かの大枚はたいてね。
3本全部見て、少し泣いた後、私は全てビデオを叩き壊しました。


841 終夜 2006/05/10(水) 13:34:02 ID:0zfG5UVO0
それで、深夜仕事をしてると、晴美を感じるんですよ。
ビルなどの屋内を1人で見回るでしょう?すると、後ろからピチャピチャと足音が聞こえてくるんですよ。振り返ると、誰もいない。
でまた歩き出すと、濡れた雑巾が床に叩きつけられる様な音で、ピチャピチャと。
晴美かな、と思うんだけれども、一向に姿を現さないんですよ。感じるのは気配と足音だけ。
そんな事が数日続き、流石に精神的にまいってしまいましてね、今現在、休暇と言う事で仕事を休んでるんですよ。
3日前です。とうとう晴美が現れたんですよ。
深夜、自宅のベッドでボーッと煙草をふかしていたら、白い煙の様な物が目の前に揺れ始めたんですよ。
煙草の紫煙かな、と思ったんですが、動きがおかしい。
まるで生きてるように煙がゆ~らゆ~らと形をとり始めたんですよ。
晴美でした。既に溶けかかり、骨が砕けた全身を、マリオネットの様に揺らし、「まだある」方の眼球で、私を見つめてきました。
何かを言いたげに口を動かしていますが、舌が無いのか声帯が潰されているのか、声にならない声で呻いていました。
どの位の時間が経ったでしょうかね。いつの間にか晴美は消えていたんですよ。
恥ずかしい話、私は失禁と脱糞をしていました。はぁはぁはぁ、汚くてすみませんねぇ。

次の日の夜も晴美はやってきました。もう私はね、晴美に呪い殺されてもしょうがない
んじゃないかと思い始めてましてね。晴美が再び現れるのを心待ちにしてた部分もあったんです。
やはり、晴美は何か言いたげに口を動かしています。
私は駆け寄り、何が言いたい?私はどうすれば良いんだ?時計、時計、時計ありがとう、
あの時何もしてやれなくてすまない、時計は大事に持ってる、時計は、時計は。
半狂乱のまま、私は叫び続けたんです。すると、晴美が折れた首を健気に
私の方に近づけて、言ったんです。途切れ途切れながらも、ハッキリと聞き取れました。

「わたし、あんたのこどもほしかったな」

今日も夜が来る。
22: :

2013/06/05 (Wed) 13:27:03



647 :本当にあった怖い名無し:2008/11/08(土) 22:15:22 ID:piTGUbKC0
俺のうちは昔超貧乏で、欲しいものなんか何一つ買ってもらえなかった。
着てる服は近所の子供のお下がりだったし、おやつは氷砂糖だけだった。
そんな俺でも、義務教育だけはちゃんと受けさせてもらっていた。
ただし、勉強道具はすべてお下がりだった。
生まれてからずっとお下がりばかりだったから、別になにも不満はなかったんだけど、
ひとつだけ嫌なことがあった。
それは、お下がりでもらった学習机だった。
その学習机は、お下がりなのにまだ新品の光沢を保っていて、
ひきだしをあけると、木材のかぐわしい香りが楽しめた。
俺はその学習机をひどく気に入って、暇な時間は、柄にもなく机の上で本なんかを読んでみたりした。

学習机がきて一週間くらい経った頃、妙な体験をした。
いつものように椅子に腰掛けて、机の上で本を読んでいると、右足にひんやりとしたものが触れた。
本を読んでいる最中だったので、足に触れたもののことなど気にしなかった。
足をひんやりとしたものに当たらないように少しずらす。
しばらくすると、またひんやりしたものが足に触れた。
気持ち悪かったので、右足でひんやりとしたものを奥に蹴り込んだ。
すると、足の先にぐにゃっとした変な感触があった。
視線は机上の本にありながら、意識は机下の足先に集中した。
俺は右足をそっと動かしながら、そのぐにゃっとしたものの表面を確かめた。
ぐにゃっとしたものは凹凸があり、所々に穴があいていた。
やわらかいかと思うと、かたい所もあったりして、何なのかさっぱりわからない。
足先はなめるようにぐにゃっとしたもの表面に触れていき、最後に上部に達した。
そこで細い糸のようなものが沢山ある感覚を感じた瞬間、自分の足が触れているものが何かわかった。
俺はそっと体を曲げて机の下を覗いた。
そこには青白い男の子がいた。俺の足先は、男の子の頭に触れていたんだ。
俺はびっくりして椅子ごと背後に倒れた。
でも、顔は常に机の下の男の子を向いていた。
男の子も、微動だにせず俺を見ていた。


648 :本当にあった怖い名無し:2008/11/08(土) 22:16:11 ID:piTGUbKC0
立ち上がることもできず、ハイハイ歩きで部屋を出た。
すぐにオヤジの所にいき、体験したことを泣きながら話した。
でも、オヤジは全然信用してくれなかった。
もし信用してくれたとしても、うちには新しい机を買うお金なんてないので、買い換えることはできない。
結局俺は、小学校時代ずっとその机を使い続けた。
机で勉強していると、足にひんやりとしたものが触れることが度々あったけど、机下を覗かないようにした。
またあの男の子がいたら怖いからだ。
いるのは確実なんだけど、見ないことでやり過ごそうとした。

中学になって、それとなく母ちゃんに聞いてみた。
俺の使っている机は誰からもらってきたのかと。
すると母ちゃんは、少し困ったような顔をしてから、
「あの机は、近所のワタルくんの家からもらってきたんだよ」と教えてくれた。
ワタル君は俺と同い年で、幼稚園が一緒だった。
小学校に入学する数日前に、ワタルくんは川に落ちて死んだ。
頭がよかったワタルくんは、入学する前から勉強を始めていたらしい。
俺が使っている机で勉強しながら、これから始まる学園生活にワクワクしていたんじゃないだろうか。
事情を知った俺は、机下にいるワタルくんのことを怖がらなくなった。
ワタルくんのぶんまで勉強しようと思った。

それからもワタルくんは、俺の足に触れることがあった。
俺はワタルくんが足に触れるときは、勉強頑張れって励ましてくれていると考えた。
ワタルくんの励ましが支えになって、俺は結構勉強ができるようになった。


649 :本当にあった怖い名無し:2008/11/08(土) 22:17:17 ID:piTGUbKC0
少しして、中学校で野球がはやった。
俺も参加したかったんだけど、バットやグローブを買うお金がなくて困った。
俺はいつものようにオヤジを頼った。
するとオヤジは、「ちょっとまってろ」と言った。
数ヵ月後、オヤジはバットとグローブを俺にくれた。
またしてもお下がりだったけど、気にしなかった。これで野球ができる。
俺は野球のメンバーに混ぜてもらい、思う存分楽しんだ。

だけどある日、友達の一人が俺のグローブを見て言った。
「それ、ヨシロウのグローブじゃねぇか」
ヨシロウというのは、中学で野球部に所属していた同級生だ。
野球の才能があって、中一の頃からレギュラー入りを果たしていた。
だけどヨシロウは、つい最近死んだのだ。
帰宅途中に川に落ちて、溺れてしまったらしい。
自分が使っていたグローブがヨシロウの物だったことを知り、俺は思った。
ヨシロウのぶんまで野球を楽しんでやろうと。
そのとき、ふと思った。
ヨシロウとワタルくんって、何か似てるなぁと。
二人はどちらも若くして亡くなっており、死因も死んだ場所も同じだ。
そして二人の形見を俺がもらっている。
こんな偶然ってあるのだろうか?

数ヵ月後、再び俺はオヤジに頼みごとをした。今度はテレビゲームが欲しいと。
するとオヤジは、いつものように「ちょっと待ってろ」といった。
二週間後、オヤジはテレビゲームをくれた。
またしてもお下がりだった。
オヤジからテレビゲームをもらうちょっと前に、新聞に載っていた記事を思い出した。
近くの川で、近所の中学生が溺れて死んだらしい。
体全体に寒気が走った。

その日の夜、いつものように自室で勉強をしていると、足先に何かが触れた。
何年もの間、その何かを、死んだワタルくんが俺を励ましているものだと思っていた。
本当は違ったんだ。その何かは、必死に訴えかけていたのだ。

俺は今も、机下を覗くことができないでいる。
23: :

2013/06/07 (Fri) 10:32:38

文化大革命

946 1/3 sage 2011/05/17(火) 20:23:19.27 ID:4P2HcFDZ0
今からもう十数年前、私が仕事でアメリカへ行ったときに聞いた話をします。
(具体的な内容は個人が特定されそうなので書けません、ご了承ください)

当時、あるアメリカの企業と日本の企業が共同でとある実験施設を作る計画が立ち上がり、
私の会社はそこに大きな機械をいくつも納入する事になったため、私を含め会社の10名ほどが
現地の視察や今後の打ち合わせをするために向かう事になった。
場所はアメリカ中部の砂漠地帯、かなりの田舎にある場所で、周囲には寂れた町が一つ
あるだけだった。

その町に到着して3日ほどしたある日、丁度私と上司が打ち合わせするはずだった人が
こちらにこれなくなり、上司から先に帰っていても良いと言われ、私は一足先に宿泊先
のモーテルに帰ることにした。
先ほども書いたようにそこは辺鄙なアメリカの田舎町、モーテルにいてもする事が無い
私は、暇をもてあまし特にあても無く町中をブラブラする事にした。が、やはり暇で目的もないため、
近場にあったお酒の飲めそうなレストランに入る事にした。

そこはどうもレストランというより酒がメインだったようで、時間が早い事もあり自分以外
には東洋系の老人が一人いるだけだった。
テーブルにつき食べ物やビールを注文していると、先客の老人が「あなたは日本人か?」と
尋ねて来た。
私が「…そうですが」と答えると、老人は「やっぱり、もしお暇でしたら少しお話をしませんか?」
と言ってきた。
私は、断る理由もなく「はい」と答えた。
その時は、私は単に老人のとりとめのない世間話や昔話を聞くだけだと思っていた。

が、実際には違った。
老人の話は非常に重く、恐ろしく、おぞましい、老人の過去にまつわる話だった。
老人は1960年代後半にアメリカへ移住してきた移民一世だった。元は中国のとある省の
生まれらしい。
老人はある事件をきっかけになけなしの蓄えを全て賄賂につぎ込んで中国を脱出し、着の身着のまま
アメリカへと移民してきた人だった。

947 2/3 sage 2011/05/17(火) 20:23:38.61 ID:4P2HcFDZ0
その事件とは、1966年から中国に吹き荒れた文化大革命に関係するものだった。
文革当時、老人は結婚したばかりの奥さんとまだ小さな子供の3人で小さな靴屋を経営
していたらしい。
老人の話によると、文革が起きたといっても都市部で小さな靴屋を経営している老人には当初
殆ど影響が無く、町中でプロパガンダの広告や街宣車を見かけても何か遠くで起きている出来事
のようにしか感じなかったとか。

しかし、「反革命的」という言葉を聴くようになってから自分の周囲の何かがおかしくなり始めたらしい。
最初は、近所にあったお寺の僧侶が連行されたという話だった。
その僧侶は結局帰ってこなかったという。
僧侶が連行されたのを皮切りに、近所の教師や医者や金持ち、政府に批判的な人などが次々と
「連行」されていなくなり始めた、そして、ついにはそれらとは全く関係の無い一般人も次々と
「連行」され始めた。

老人には何が起きているのかわからず、ただただ恐ろしく自分達の身にこの不幸が降りかからない
よう身を潜めるしかなかったという。
そんなある日、老人は店に来た客からある噂を聞いた、「どうも連行された人達は子供たちに密告された
結果らしい、子供たちは自分の親や学校の教師ですら躊躇無く“密告”している」と。

老人には信じられなかった、子供たちの何人かは老人も知っていて親と共に自分の店に靴を買いに来
たこともある、そんなごく普通の子供たちが、自分の親や教師を密告している、あまりにも現実離れしていた。
しかし、老人の町にも「紅衛兵」と呼ばれる集団がやってくると老人もその事実を信じざるをえなくなった
らしい。

そんなある日、老人が国を捨てる決定的な出来事が起きた。
その日、共産党からの命令で老人はある学校に生徒用の靴を納入しに行く事になった。
老人が荷車に靴を載せて学校につくと、学校の裏庭から何かを調理する良い臭いがしてきた、
臭いが気になった老人は、荷物を係りの人に渡すと何気に裏庭に回ってみたのだという。そして、
そこで老人は信じられない光景を目にした。

948 3/3 sage 2011/05/17(火) 20:24:03.56 ID:4P2HcFDZ0
そこにあったのは、うずたかく積み上げられた死体と、嬉しそうにそれらを解体し調理する子供たち
の姿と、無表情に子供たちにあれこれと指示を出す地元の共産党員の姿だった。
死体の中には、老人のよく知っている医者の姿もあったらしい。
(実際にはかなり生々しく、具体的に“調理の様子”が語られたのですが、あまりにも酷い内容なのでカットします)

老人はその場を離れると、その場では何事も無かったかのように振る舞い学校から逃げ出した。
そして、人気の無いところに行くと胃液しかでなくなるまで吐き続けた。老人は今でもあの光景を夢に見て
夜中に目が覚めるのだという。
その夜、家に帰ると老人はなけなしの蓄えをかき集め、奥さんには殆ど事情も話さず夜逃げの準備をさせ、
その日の晩のうちに家族で町から逃げ出した。
その後、老人は仕事のツテや昔アメリカに移民した親戚などを頼り、貨物船の船長に賄賂を渡して密航し、
タイ経由でアメリカに移民したのだという。
そして、その後も共産党に怯えながらアメリカの田舎でひっそりと暮らしてきたらしい。

恐ろしい話だった。
文化大革命がかなり酷い事件だったとは知っていたが、ここまでとは知らなかった私は、老人の話を
ただただ聞くしかできなかった。
老人は最後にこう言った。
「当時人間を解体し食っていた子供たちは今どうなっていると思う?」と。
私が「わからないです」と答えた。すると老人は、その後ある程度外国との手紙のやり取りなどが自由になり、
中国に残っている知人などから聞いた話によるとと前置きし、「大半は紅衛兵となりその後地方へ追放された
らしいが、共産党に従順だった子供たちは出世を重ね、今は共産党の幹部になっている」そして、こういう事は
当時中国全土で起きていたらしいのだという。

老人は続けた「当時の子供たちは今は40代後半から50代、いずれ共産党の幹部として国を動かす立場に
なるだろう、人としての第一線を超えてしまったやつらが国を動かす事になるのだ」と。
老人は立ち上がると去り際にこういった「あいつらを信じてはいけない、あいつらは悪魔だ、日本人なら
この事は決して忘れてはいけない」と。

以上、これが当時私が老人から聞いた話の全てです。
24: :

2013/11/16 (Sat) 09:44:41

邪霊の巣窟

原著作者「怖い話投稿:ホラーテラー」「匿名さん」 2009/10/17 01:58

この話は十数年にも渡り自分と現妻や実兄、町をも巻き込み、恐怖のどん底に引きずり込んだ実話です。
かなり長い上に自分が書き込みに慣れてない為、読みにくい部分もあると思いますがご容赦下さい。


全ての始まりは小学3年生の時でした。
兄と兄の友達3人に誘われて、
この町で大人たちから『絶対に近づくな』ときつく言われていた場所に、内緒で行く事になりました。
その場所とは、今は誰もいない寂れた神社で、子供ながらにかなり不気味で嫌な感じがしました。
本当は乗り気ではなかったのですが、兄たちに半ば強引に誘われる形で行く事になり、仕方なく行くといった感じでした。
決行当日の昼に、自分と兄は少し様子見に現地に行きました。
するとその場所に、
最近この町に町役所だか町長だかから仕事を頼まれてやって来たらしい、20代半ばくらいの男性がいて、
「君達、ここには何があっても絶対に来ては駄目だよ、近づかない方がいい。早く戻るんだ。いいね?」
と言われ、追い返されてしまいました。

しかし兄達は、その夜に計画を実行してしまいました。
その神社は、町の高台から伸びる坂を上がった所にあります。
その坂には鳥居が幾つも連なっており、かなり不気味でした。
最初は皆固まって歩いていたのですが、誰かが「別行動しよう」と言い出して、
兄と自分、兄の友達3人に別れて行動する事になりました。
そしてしばらく歩いていると、急に周りの空気というか空間自体というか・・・とにかく何かが変わりました。
自分は兄に『帰りたい』と言おうとしたら、
「帰るぞ、今すぐに」と兄がいきなり言い出し、自分の腕を引っ張って引き返しだしました。
あと少しで鳥居という所で兄が立ち止まり、正面を見て震えていました。
自分も恐る恐るそこを見ると、子供が数人ほど自分らの進路を遮る様に立っていました。
その顔を見ると、皆半ば白目を向いて無表情でした。
兄は恐怖に耐え兼ね、叫びながら自分を引っ張って走りだしました。
子供たちを突っ切り、もう出られると思った瞬間、兄が悲鳴を上げて倒れたんです。
自分が兄の方を見ると、なんと先程の子供たちが兄にしがみついていたんです。
自分は何とか逃げて助けを呼ぼうとしましたが、体が動きません。
自分の下半身がやたら重い事に気づき、目を向けると、
なんと、白目を向いて歯を剥き出しにした老婆が、腰にしがみついていたんです。
自分は恐怖というより死を覚悟しました。


原著作者「怖い話投稿:ホラーテラー」「匿名さん」 2009/10/17 07:05

死を覚悟して目をつむると、自分にしがみついている老婆が、
「おいで・・おいで・・・こっちにおいで・・」と、頭に直接響くような声で呟いてきました。
自分はそれを聞いた途端に、死を覚悟したはずが物凄い恐怖心を感じ、思わず目を開いてしまいました。
すると老婆が自分の身体をはい上がって来ていて、顔が目の前にありました。
自分は力の限り叫びましたが、あんなに大きく叫んでいたのに近所の人は何故気づかないのかと思っていました。
そして兄の友達はどうしたのだろうと思い、兄の方を見ると、兄は子供たちに神社の奥へ引きずられて行ってました。
自分は必死で助けを求めて叫びました。
すると、背後から聞いた事ある声が聞こえました。
「もう大丈夫だよ」
その声を聞いた途端に身体が軽くなりました。
振り返ると、昼間に会ったあの男性でした。
後ろからは大人たちが大勢やって来ていました。怒ってる声や心配している声も聞こえました。
助かった?と思い、兄を見るとなんとか無事なようで、ほっとして腰が抜けてしまいました。
兄がまだ奥に何人かいる事を告げると、男性の顔色が変わり、
「まずい!!早く助け出さないと大変だ!!」と言って、数人の大人たちと走って行きました。

それから、兄の友達は神社の中で見つかりました。変わり果てた姿で・・・。
命は助かったけど精神をやられていたそうで、その人たちはそのまま町から出て、病院へ行き入院したそうです。
自分たちは皆に、これ以上無いくらいに叱られました。母親たちは泣いていました。

その後で聞いたのですが、あの神社は元は普通の神社で、それなりの力を持った神主がいたそうです。
しかしなまじ力が強い為、助けを求める霊が次々と集まって来て、
最初はきちんと対処していた神主もやがて堪えられなくなり、そのまま逃げ出したそうです。
本来、神主が居なくなったり取り壊されてしまう神社は、
ちゃんとした儀式などを行い場を清めてから、祭ってる神を別の場所に移すという事をしなければならないそうですが、
この神社はそのまま放置された為、祭ってる神がいるのに祭る神主が居ない、
そしてまだ助けを求める霊が集まって来ているという事から、神の性質が異常をきたし、
結果、邪霊の住家となってしまったとの事でした。
男性は町から依頼されて、退魔士関係の本山から派遣されて来ていた人物だそうです。
その人が言うには、この神社は過去に例が無いくらいに酷い状態だそうで、
浄化するにはかなりの期間が必要と言っていました。

自分たちはお祓いを受けて、そのまま帰されました。
もう絶対にあの場所には近づかないと決めました。あんな思いは沢山だと思いました。
が、あの事件はまだ始まったばかりだったんです。
数年後・・・あの時とは比べものにならない恐怖を味わう事になりました。

自分が中学3年になった時に、
クラスで何かと目立つ存在のMが、こともあろうにあの神社で肝試しをやると言いはじめたのです。
自分と自分彼女(現妻)のAも誘われましたが、それが引き金となり、また兄や町を巻き込む事件が起きてしまいました。


原著作者「怖い話投稿:ホラーテラー」「匿名さん」 2009/10/18 18:45

Mがあの神社に肝試しに行くと言い出したの聞き、自分は震えが止まりませんでした。
そしてMが「おい!!T(自分の事です)。お前も来るんだろ?Aも誘ってるから当然来るよな?まさか逃げないよな?」と、
挑発とも思える言葉で誘ってきました。
自分は当然断りました。
「いや・・悪いけど行かない・・そっちもあそこへは絶対に行かない方がいいよ・・・。悪い事は言わないから止めた方がいい」
と、止める事もしましたが、Mは全く聞き入れず、
逆に自分を、臆病者、知ったかぶりしてカッコつけている、等と罵ってきました。
何度説得してもダメでした。
自分もあの時の事を詳しく言えればよかったのですが、
町の大人やあの男性から『あの事を人に言ってはならない』と固く禁止されていたので、言う事ができません。
禁止された理由を言いますと、
人と人の繋がり、関係は普通に考えているほど簡単でなく、もっと深く複雑な物らしいのです。
例え少ししか会話した事なくても(挨拶程度でも)、
その人同士はそれで関係を持った事になり、繋がってしまうらしいのです。(強弱はあるみたいですが)
例え本人たちの仲が悪くても、関係なく繋がってしまうらしいです。
有名な『言霊』も、この事が関係してると言っていました。
たがらあの事を他人に話す事は、あの事件に関係した自分は当然として、あの邪霊とも繋がる恐れがあり、
自分を通して奴らが事件の事を知った人を呼び寄せる可能性がある、という物でした。
だから自分は事件の事は言えませんでした。
言えば関係無い人まで聞いてしまったり、Mが人に話す恐れがあるからです。
自分はなんとか行くのを止めようとしましたが、取り付く島も無いといった状態で、
逆に学年中に「Tは臆病者」「彼女だけ行かせて自分は行かない卑怯者」とか言い回り、
イジメとまではいきませんが、少し孤立してしまいました。
なぜMが自分に対してあんな態度を取っていたのか。
その理由はこの事件の本当に最後・・・この時からさらに数年後に判る事になりました。
自分はAだけでもと思い説得しましたが、
「R(Aの親友)も行くし、約束しちゃったから・・今更断り切れないよ・・」と言って聞いてくれませんでした。
あのMが流した話を聞いて、自分に少し不信感を抱いていたみたいでした。
自分はAを放って行く事はしたくない・・・でもあそこに二度と行きたくない・・・。止めようにも真実を話せない。
(Aだけに伝えようにも、多分MやRが強引に聞き出す恐れがありましたし)
悩んでいると、一つ思い出した事がありました。
あの事件の後にあの男性から、
「また君たちに危害が及ぶ可能性もあるから、これを持っていなさい。
 肌身離さずとは言わないけど、なるべく近くに置いて置くんだ。
 これを持っていたら、余程の事じゃない限り大丈夫だから・・・いいね?」
と、数珠に似ているお守りを、自分と兄にくれた物があったんです。
自分はそれをAに、
「自分はやっぱり行けないから、これを持って行って。忘れたり無くしたりしない様にね」と言って渡しました。
Aも少し悩んだけど、了承して受けとってくれました。
自分は2つ持っているので、1つ渡しても大丈夫だろうと思いました。
もう一つは兄が持っていた物ですが、兄はもう家にいません。兄が何処に行ったかは後でお話します。

そして、Mが計画した肝試し当日の夜がやって来ました。
自分らにとって悪夢の様だった夜が。


原著作者「怖い話投稿:ホラーテラー」「匿名さん」 2009/10/19 19:42

肝試し当日の夜、自分は少し後悔していました。
皆を無理にでも止めるべきだったかもしれない・・・
Aが行ってるのに、自分は怖いからという理由で行かないなんて最低ではないのか?と。
自室で悩んでいると、下の階から電話が鳴り始めました。
両親がなかなか電話を取らないので自分が電話に出ると・・
『あ!!T?Aが・・Aが・・大変なんだよ!!とにかくすぐにきて!!』
電話はRからでした。
「大変って、何が起きたの?Aはどんな状態なの?」
『とにかく助けて!!今神社なの!!早く来て!早く!!』
最悪の事態になったと思いました。
自分が臆病なせいでAが大変なことになったと、激しく後悔しました。
もう恐怖心よりAのことが心配でたまらなくなり、神社に行く決意をしました。
しかし、自分一人が行ってもどうも出来ないかもしれない・・・。
少し悩みましたが、両親に相談することにしました。
初めからこうすれば良かったのですが、言えばMとかに『大人にいいつけた卑怯者』と罵られ、皆に・・Aに嫌われる。
そんな自分勝手で自己保身的な考えで言えずにいました。自己嫌悪な気持ちでいっぱいでした・・・。

本当は兄に相談したかったのですが、兄はあの事件の後も霊現象に襲われていました。
どうやらあの事件の影響は兄のほうが深刻だったらしく、
退魔士関係の本山(どう表現したらよいのか判らない為、とりあえずこう呼ぶことにします)で浄化されることになり、
今はいないのです。
兄は出発時に、
「俺はあっちに行くから、これはお前が持ってな。一つより二つの方が効果あると思うから」と、お守りを渡してくれました。
両親に言うと二人は物凄く慌てて、
「町の人たちを集めて、あの人たちに連絡しよう。お前は絶対に家から出るなよ!!」と言って出て行きました。

自分もAや皆が心配でたまらなかったので、一足先に神社へむかいました。
しかし、その時気づけばよかったのです。
自宅の電話番号は、Aから聞いたり、クラスメイトだから知ってても不思議じゃありませんが、
どうやって神社から電話をかけた?
あの頃はまだ携帯もそこまで普及しておらず、クラスの皆は誰も持っていませんでした。

入り口の鳥居にたどり着きました。
その不気味な雰囲気に、そのままで入るのに躊躇してしまいましたが、意を決して入りました。
恐怖に震えながら進んでいると、あの悪霊たちが姿を見せないので不思議に思いました。
神社の境内は静かなものでした。いや、静かすぎたんです。
何か起こっているなら、皆の叫びなり悲鳴なり聞こえてくるはずです。
さらに進むと、誰かが座り込んでいるのが見えました。よく見てみるとAでした。
自分はすぐに駆け寄って、「A!!大丈夫?何があったの?皆は?」と、Aの肩を抱きながら聞きました。
「あ・・T・・。う・・うう・・」と、Aは泣き出してしまいました。
「一体何があったの?怪我とかはない?皆はどこにいったの?」
「わかんないよ・・しばらく歩いていたら、皆急に無口になって、先に行っちゃって・・
 追いかけようとしたら転んじゃって・・いくら叫んでも答えてくれなくて・・
 そしたらへんな子供が出で来て、ここまで引っ張られて・・・」
自分はそれを聞いて、まずいと思いました。あの時と酷似してると。あの電話の事もその時気づきました。
とにかくAを連れてここから出よう・・そう思って振り返ると、子供が2~3人こちらを見つめていました。
しまった!!と思い、Aを立たせて逃げようとして、気づきました。
その子供たちは、表情があの時の子供と違うんです。怒った顔でこっちを見ていました。
「あの子たちだよ・・私をここまで引っ張ってきたの・・・」とAが涙声で言いました。
「帰れ」「ここから早く出て行け」と、その子供たちが自分らに言いました。
どうして?と自分が子供たちを見ていると・・・
知ってる。俺はこの子たちを知ってる。そう感じた瞬間、その子たちが誰か判りました。
あの時巻き込まれた兄の友達でした。
「あぁ・・そっか・・そうなんだ・・君たちがAをここまで連れてきてくれたんだね?今、悪霊から守ってくれてるんだね?」
自分は泣いていました。
そしてAに、
「あの子たちは大丈夫だから・・今のうちに出よう・・・大人たちも後で来るから、それから皆を探そう」
と言って、落ち着かせました。
Aは素直に頷き、歩き始めました。
ところが、いきなり周りの空気が変わったのです。Aもそれに気づき足を止めました。
そして周りを見ると、悪霊たちが自分たちを取り囲む様に立っていました。
「ひっ!!」「きゃああああ!!」
ほぼ同時に悲鳴を上げ、その場にへたり込んでしまいました。
あの子達が抑えていてくれたのに、限界がきてしまったのでしょうか?
自分たちはお互いを抱き合い、恐怖に震えるしかありませんでした。
しかし、悪霊はこちらに近づいてこようとはしませんでした。
自分はすぐに、お守りがあるからだと気づきました。
Aを見ると、ちゃんと腕にお守りをしていました。
お守りが二つあるから効果も高いのでしょうか?それ以上近寄ってこれないみたいでした。
「A・・走るよ・・お守りがあるから何とかなるかもしれない・・いい?止まったり振り返らないように走るよ」とAに言いました。
Aは頷き、手を固く繋ぎました。
自分はその辺の棒切れを掴んで、無駄な事とは思いながらもそれを振り回しながら走りました。
悪霊たちが追ってきているのを背中越しに感じながらも走りました。

そして鳥居が見えてきました。
「鳥居をくぐれば大丈夫だから!!もうすぐで逃げられるよ!!」
とAに声をかけながら走り続け、ついに鳥居を抜けました・・・。
逃げ延びた安堵感でいっぱいになり、二人してその場に座り込みました。
しかし顔を上げると、なんと悪霊たちがすぐ傍まで来ていました。かなりの数がいたと思います。
あの時は4~5体くらいだったのに・・。浄化が少しづつ行われて数は減っているはずなのに・・。
しかも、どうして神社から出てこられるんだ?お守りを持っているのに、なんでそこまで近寄れるんだ?
さっきまで大丈夫だったのに・・・。
恐怖に震えながらも、そんが考えが浮かび上がってきました。
そして悪霊たちが、自分らに更に近寄って来たのです。
「いゃああああ!!なんで?どうして?私たちが何をしたっていうの?
 許して!!許してよぉおお!!助けてー!お母さん!お母さん!」
Aが泣き叫んでいました。
自分も叫んで助けを呼びましたが誰も気づきません。
それどころか、街灯や民家の明かりなどが一切無いことに気づきました。
そして、悪霊が自分らを引きずり始めました・・。
自分はあの時の様に、あぁ・・俺・・これで死んでしまうんだろうなぁ・・・と考えていました。
Aは気を失ったのか、もう叫んでいませんでした。
自分らが鳥居の中に引きずりこまれ始めた時、バチ-ーーーン!!と大きな音がしました。
その音に我に返り周りを見ると、悪霊たちの姿は無く、街灯や民家の明かりも見えていました。
Aも突然のことに呆然としていました。
「え?助かったの?」と、自分らは顔を見合わせました。
すると、腕につけていたお守りが、二人とも壊れているのに気づきました。
まさかこれが身代わりに?と考えていると、向こうから大人たちがやって来ました。
その中には退魔士の人たちや、なんと兄もいたのです。
自分は事情や状況を話しました。きついお叱りも受けましたが、皆優しく迎えてくれました。

中に残ってる人たちを連れ戻すために、退魔士と大人たちが行くことになりました。
それとなんと、兄も同行するらしいとわかりました。
「俺も無関係じゃないしな。俺をきちんと浄化するには、もう一度入らないといけないらしいし」と言ってました。
そして、自分も同行を希望しました。
当然のように大反対をされましたが、自分の責任でもあるし、
そしてなによりも、絶対に自分で確かめないといけないことがあるからでした。
自分も一歩も譲らず頼み込んでいると、絶対に単独で行動しない事、皆から離れない事を条件に、了承してくれました。
Aを見ると、どうして自分が行こうとしているのか、確かめたいことがなんなのかを、解かっているようでした。
自分は恐怖心を振り払いながら、皆について再び神社の中に入って行きました。

道中、兄に兄の友達のことを話すと、兄は涙を流しながら、
「うん・・そうか・・・あのな・・あいつら・・・ついこの間・・・息を引き取ったんだ・・・
 俺のとこにも来たよ・・・そっか・・お前を守りに行ってくれたんだな・・・ありがとう、ありがとう・・・」
兄は泣きながら、あの子達にお礼を言ってました。自分も泣きながらお礼を言いました・・。

そしてしばらく歩いていると、兄に変化が出たんです。
いきなり倒れこんで、苦しそうに顔をゆがませていました。
よく見ると、兄に悪霊が圧し掛かっていました。
すぐに退魔士の人が除霊を施したのですが、なかなか祓えませんでした。
数人掛りでやっと祓うことが出来ました。

その後、クラスメイトは神社のご神体(と思われるもの)の前で見つかりました。
中は血の海でした。自分はたまらず嘔吐してしまいました。
すぐに救急車が呼ばれ、運ばれていきました。
幸い、重傷ではあるものの命に別状はないとの事で、少し安心をしました。
しかし、霊が肉体に直接傷をつける事ができるのかと疑問に思いました。
そして・・・神社の裏の大木で、Mが遺体で見つかりました。
自分は見るなと言われて見ておりませんが、自分が確認したかったのはこれの事だったんだと改めて認識しました。
理由は後ほど語ることにします。

それから、もうこのままにしてはおけないと、退魔士の人たちが大掛かりな浄化を行うことになりました。
本来はまだ、変質しているとはいえ神がいる状態なので、
少しづづ行い、神っを徐々に元の姿に戻していくのが最善だったらしいのですが、
事は急を要する為に、やむを得ず行うことになったそうなんです。
数日後、その浄化の儀式が始まりました。
自分はTVなどで除霊儀式などを見たことありますが、全く規模が違いました。
自分とAも当事者なため参列することになりました。
自分はこの光景を一生忘れることはないと思いました・・・。

この事件ですが、死者が出たににも関わらず、新聞沙汰などにはなりませんでした。
どうやら、退魔士関係の人たちや町の人たちが根回ししたようでした。
自分は事実を知ることでの感染を防ぐ為だと思っていましたが、別の理由もあったのです。
その理由も先ほどの自分のことと同様に、この数年後に判明することになりました。今回の事件の真相も・・・。



原著作者「怖い話投稿:ホラーテラー」「匿名さん」 2009/10/19 21:13

あの後、自分は高校に進学して、高校を卒業するとそのまま就職して町を出ました。
Aは高校卒業後は大学に進学して、自分と同じく町を出ました。
自分たちは同棲という形で一緒に暮らして、Aの大学卒業後に結婚しました。
それからさらに月日が経って、自分たちに娘が出来て、
その子が五歳になった時に、実家で法事がある為に帰省する事になったのです。

実家に帰る途中。自分たちはあの神社の前を通りました。鳥居や神社自体も新しくなり、昔と全く違う様子でした。
あの事件。一人の死者が出てしまった事件。
あの時、自分がMの死を確認しなければならなかった理由・・・それは、
「ねぇ・・・T・・あの時さ・・私たちがここで襲われてる時・・・あの悪霊の中に・・・Mがいたよね?
 それを見たから、あの時確認に行ったんでしょ?」
Aは思い出した様に言いました。
「うん・・・」
そう答えると、二人とも黙ってしまいました。
「ママ・・おトイレ行きたい」
娘のEがそう言い出し、自分たちは実家へ急ぎました。

実家に帰って少しくつろいでいると
「E、お外で遊んでくるー」と娘が言ってきたので、
「車に気をつけてなーあんまり遠くに行くんじゃないぞー」と声をかけました。
そしたらなかなか娘が帰って来ないので、心配して探しに行こうとしたら、半ベソかきながら帰ってきました。
「どこに行ってたんだ。心配してたんたぞ」と言うと、娘の口から信じ難い言葉が出てきたんです。
「あのね。変なお兄ちゃんが、こっちにおいでって言ってきたの。E行かないって言ったら、お手々引っ張られたの・・・。
 それでね、後ろから違う人に引っ張られて、お寺(あの神社の事)に入れられて、出れなくなってたの」
自分は驚愕しました。まさか・・・と。隣にいたAも顔が真っ青になっていました。
「それで?どうなったの?何にも見なかった?体はなんともないの?」とAが慌てて確認すると、
「うん・・・なにも見てないよ・・。少し待ってたら、ドアが開いたから、帰って来たの・・・パパ、ママ、ごめんなさい」
泣き出したEを、Aが抱きしめて必死でなだめました。

自分はすぐに兄に連絡を取りました。
兄はあの後に、そのまま本山に戻り修行をしたいと申し出たのです。
兄に色々思う所があったらしく、両親や退魔士の方たちの了承を得て本山に行きました。
兄は直ぐに電話に出ました。
『おぉ、Tか。久しぶりだなー。俺も明後日くらいに戻る・・・
 お前・・なんでそんな状況になってるんだ?なんだそれは!!お前何があった!!」
兄は何か気づいたみたいで、自分が状況を説明すると、
『いますぐ町から逃げろ!!いや・・手遅れか・・・
 いいか?いますぐ両親やあの神社の管理人に言って、あの神社に立て篭もるんだ。
 絶対に出るなよ!!俺らもすぐに行くから』
「は?冗談だろ?なんであの神社に・・・どういう事たよ!!」
自分はサッパリ状況が掴めず困惑していると、
『お前らを狙ってる奴な、マジで洒落にならん!!怨霊とか邪霊とかそんなレベルじゃない。まさに魔物だよ!!
 信じられん・・どうやったらそんな風になれるんだ・・・。
 いいか。すぐに神社に行くんだ!!』
と言って電話が切れました。

自分は困惑しながらも皆に事情を話し、また大騒ぎになりつつも神社に立て篭もりました。
そして、ご神体のある部屋で朝を待つ事にしたのです。

深夜遅くなり、そろそろ眠気がきた時、
「おい!!俺だ!!来てやったぞ!!開けてくれ!!」と、兄の声が正面の入口から聞こえてきました。
しかし、自分たちは兄のはずがないと思い、「入りたいならそっちの方から入ればいいだろう」と言いました。
自分とAは、そいつが誰だか判っていました。
「M・・・Mなんだろう?判っているんだよ・・どうしてなんだ?どうして俺たちを・・・」
と言った瞬間に入口が開き、そこには当時のままのMがいました。
「あ・・・Eを連れて行こうとしたお兄ちゃん」とEが言いました。
やっぱり・・・。自分はそう思いました。
そしておそらくは、Eを後ろから引っ張って神社にいれたのは、この神社に祭られている神様なんだと思いました。
正常に戻った神様は、あの事件の被害者である自分たちの娘を守ってくれたのだと感じました。
この神社に入ってご神体のそばにいて、そんな気がしていたのです。
「あのお兄ちゃん、どうして体が真っ黒でお目々がないの?」と娘が言いました。
そしてMを再び見てみると、全身がどす黒いオーラのように包ままていました。
目もないのではなく、真っ黒な目だったのです。
そして此処にいるだけで気を失いそうになるくらいの憎悪、怨念、殺意などの波動が溢れ出ていました。
魔物。
兄が言った事を思い出しました。まさに魔物でした。
どうやったら、人間だったものがこんな風になれるのか・・・。
自分は家族を守る使命感と、目の前の存在に対する恐怖心で震えていました。


原著作者「怖い話投稿:ホラーテラー」「匿名さん」 2009/10/19 23:00

自分たちとMはしばらく睨み合ったままでした。
おそらくMは、自分たちに襲い掛かろうにも、ご神体が邪魔して入る事は出来ないのだろうと思いました。
自分は二人の盾になるように前に出て、AはEをしっかりと抱きしめていました。
そして、朝になればMの力も弱まり、駆け付ける退魔士たちに今度こそ浄化される・・・。
Mはそれを解っているかの様に、自分たちとご神体を凄い形相で睨みつけていました。
そして何かを口走り、真っ黒な目で自分とA、Eを交互に睨みながら、消えていきました・・・。
朝日が昇っていたのです。
自分は終わった・・・と安堵しました。Aは泣いていました。Eは寝ていました。

しばらくして兄たちが駆け付けて来て、改めて浄化を行う事になりました。
相手が相手なだけにかなり手こずってたみたいですが、無事に浄化が終わったと告げられました。

そして自分たちはご神体の部屋に呼ばれて、今回の事、そして前回の事件の発端と真相を語られる事になりました。
まずMですが、あそこまで魔物化してしまうと浄化や浄霊は不可能との事で、消し去るしかなかったと言われました。
魂の消滅。
それは、前世から続いてる魂をなかった事にされ、あの世に行く事はおろか、生まれ変わる事も出来ない、本当の死。
これ程恐ろしい事はないと思いました。
そして、前回の事件でMは変死だと聞かされてましたが、真相は自殺だったそうです。
クラスメイトの怪我も、Mの仕業だったと言われました。
あの悪霊たちをあの時操っていたのがMだった事も、
始めから自分とAを標的に計画された肝試しだったらしいという事も告げられました。
Mを浄化した時に全て判ったと兄は言っていました。
Mは自分を、些細な事から恨み(この時はまだ小さなものだったらしいです)始めたという事でした。
それからは何かとMは自分と比べて、殆ど逆恨みに等しい恨みになっていき、
腹いせに自分の彼女(A)を取ってやろうと思い、言い寄った事があると言う事でした。
これについては、Aからも聞かされた事があります。
しかしAは全く振り向かず、次第にMはAに本気になっていったらしいのです。
でもAが全く振り向かない為、段々と憎しみに変わり、やはり恨みの矛先を自分に向けたという事でした。
そんな時に、あの神社の事件に自分が関わっている事を知ったMは、
(おそらく大人たちが話しているのを偶然聞いたのだろう、と言っていました)
あの神社へ行き、あの大木に「Tを呪い殺せ」と叫びながら藁人形に釘を打ち込んでいたと言うのです。
神社の悪霊たちはMを取り込もうとしたけど、あまりの怨念の凄まじさに逆に利用される形になってしまったと・・・。
そしてMは、自分自身が悪霊になって俺を取り殺し、Aを自分の元に引きずり込もうと、最悪の決断をしたのだそうです。
他のメンバーは、ただの生け贄程度にしか考えていなかったそうです。
最初はAも他の人もろとも殺そうと考えましたが、お守りや兄の友人に邪魔されて、
急遽自分を偽の電話で呼び出す事にしたそうです。
あ、重要な事を言ってませんでした。肝試しが始まった時は、Mはすでに死んでいたそうです。
大木に打ち付けてある自分に見立てた藁人形を、睨みつけている様に首を吊っていたとの事でした。
(だからあの時、自分だけが見ない方がいいと言われたのでしょう)
悪霊を使役して自分たちを取り殺そうとしましたが、お守りがあった為に上手くいかず、
悪霊を神社の外に出れるようにしたりして手を加えましたが、
あの時、自分たちは見えてなかったけど、兄の友人たちが必死で自分たちを守っていたと教えられました。
そして、お守りが身代わりになる様に弾けた為、その力で神社に押し戻されたという事なのです。
浄化の際には、大木に身を隠して浄化されたと見せ掛けて、怨みを募らせながら機会を伺っていた。
そして、Eを見つけたMが再び行動を起こしたというのですが、
今度はかつて自分が利用しようとしたご神体に阻まれ、その憎悪に終止符を打たれたという事でした。

自分はなんて言っていいのか判りませんでした。
自覚なかったとはいえ、自分が発端になっていた事を知り、ショックを隠し切れませんでした。
「そっか・・・だからMは消える間際に・・・」
他の二人はよく聞こえてなかったらしいのですが、自分にはハッキリと聞こえていました。
「なんで・・・どうして・・いつもお前ばかり・・」
自分は泣いていました。
巻き込んだ人に対して、Mに対して申し訳ない気持ちと、自分に対しての怒りで泣きました。
「もう終わったんだよ?大丈夫、大丈夫だから」
Aも泣きながらそう言いました。
「パパ、ママ、どこか痛いの?さっきのお兄ちゃんになにかされたの?」
Eが心配そうに見つめていました。
自分は二人を思い切り抱きしめて泣きました。
もうあの悪夢は終わった・・・・。そう思い、自分は罪悪感と安堵感に包まれていました。


原著作者「怖い話投稿:ホラーテラー」「匿名さん」 2009/10/19 23:55

あの事件の後、自分たちは亡くなった人たちのお墓を回りました。
兄の友人たちのお墓で深い感謝の気持ちを伝え、毎年お参りに来ると約束しました。
Mのお墓にも行きました。
本当は実家にもお線香をあげに行きたかっのですが、引っ越した後で行方が判らないとの事でした。
魂のないお墓・・。自分はMになんと言えばいいのか判らず・・・線香をあげて手を合わせて祈る事しかてきませんでした。

あのMに襲われて怪我をしたクラスメイトたちも、今は皆元気にしているそうです。
(神社に入ってからの記憶は無いみたいですが)
近々同窓会でも開こうと通達が来ました。
あ、それから、娘のEも今は小学校に上がり元気です。
あの後、どうも神様に触れられたEは特別らしくて、
退魔士の方たちが「うちにお向かえ頂く事はできないでしょうか?」と頼み込んできました。
無論、丁重にお断りしましたが・・・。
Eの霊的防御力は凄まじい物になっているらしく、並の悪霊とかは近づくことすら出来ないと言っていました。
喜んでいいのやら・・・Aは苦笑いしていましけど・・・。
後、他の神社などに行った時に、自分たちは守ってくれている存在がいっばいいると告げられました。
皆が守ってくれている・・・。自分は彼等に、感謝の気持ちを一生忘れないと思います。
最後にあの神社ですが、
今では昔の面影も無く、境内で子供たちが遊んでいたり、たまに祭が開かれる等、大変賑わっています。
でも、自分たちはあの事件を忘れません。
亡くなった人の為にも、これから神社に行く人の為にも、
この話をなるべく正確に伝え、忘れられない様にする為に、自分はこうして投稿を決意しました。
25: :

2013/11/19 (Tue) 10:04:43

(´・ω・`)



一年前の話。友人に誘われて某MMO(インターネットゲーム)を始めた。

それまでネトゲはおろかチャットも未経験だった私は、たまたま大規模ギルドに拾ってもらい、そこの古参プレイヤー数人にプレイやチャットの手ほどきを受けた。私のキャラは皆の協力により順調に成長し、いつも楽しくプレイすることができた。皆いい人で、初心者だったというのもあってか私はギルド内でかなり可愛いがられていたと思う。

その古参の中にAがいた。Aはプレイ歴が長くレベルもギルド内最高クラスで、普通じゃお目にかかれないレア装備をいくつも所持しており、皆から一目置かれる存在だった。Aは私のことをひときわ気にかけていてくれたようで、しょっちゅうレベル上げを手伝ってくれたり、もう使わなくなった装備を気前よくくれたりした。

所属していたギルドは皆の仲がよくリアル知り合い同士という人もたくさんいて、ゲームしながらスカイプをつないで会話したり、メールアドレスの交換も頻繁に行われていた。メンバーのほとんどが関東・関西圏に集中しており、北海道の私は一度も参加したことがなかったが、オフ会なんかもちょくちょく開催されていた。

ネット内コミュニケーションに免疫がまったくなかった私は、Aを含む仲良の良いメンバー数人とリアルの素性(性別、仕事等)やメールアドレスを教えあっていたが、今思えば、携帯番号や詳しい住所まで教えなくて本当によかったと思う。Aは関西に住む大学生だった。

その頃になるとゲームにログインしている間中、常にAが絡むようになってきた。ギルドハントといって、ギルドの仲間数人で狩りをするときはもちろん、たまにソロで遊んでいる時もAからちょくちょく耳打ち(一対一のチャット)がくるようになった。

「○○ハケーン(´・ω・`)」
「今何してるの?1人ならいってもいい?(´・ω・`)」
「もしかして誰かと一緒?(´・ω・`)」

Aからの耳打ちには常に (´・ω・`) の顔文字がついていた。最初のほうこそ律儀に返していたが、ある時別の友達とかなり忙しい狩場に来ていて耳打ちに返信する暇がなく、悪いけどあとで返そうと思い返信しなかった。すると1分もしない間に、耳打ちではなく普通チャット(その画面内にいる誰もが見えるチャット)で

「(´・ω・`)」

かなり遠くの狩場にいたはずのAがすぐ側に来ていた。
仕方なく狩りを中断して、耳打ちを返せなかったことを謝ると、

「いいよ、○○は僕といるよりも他の人といるほうが楽しいんだよね(´・ω・`)」と言いログアウト。私唖然、一緒にいた友達ドン引き。この時から私に対するAの普通じゃない執着を感じるようになった。それからというものログインする度、すぐにAからの耳打ちがきた。

「(´・ω・`)」

ゲームには友達登録という機能があり、友達リストに登録している人がログインするとリストの名前が光り、検索をかければどのマップにいるかがすぐわかるようになっている。Aはこの機能を使って私のログイン状況と、どこにいるかを常に監視するようになった。私はAの行動が怖くなり、しばらくゲームにログインすること自体控えるようになった。すると今度は毎日のように携帯にメールが来た。

「どうして最近INしないの?(´・ω・`)」
「○○がいないとさみしいよ(´・ω・`)」
「もしかして僕のこと嫌いになったの?僕はこんなに好きなのに(´・ω・`)」

最初の頃はのらりくらりと交わしていたが、私にも私生活がある。Aは大学生、私は社会人。勤務中だろうが休憩中だろうが真夜中だろうが、時間を問わずに受信されるメールにほとほと嫌気がさし、ある日意を決してAにこんなメールを送った。

「私はゲームしている間はみんなと楽しく遊びたいし、Aだけに特別な感情は抱いてない。真夜中のメールも迷惑になるから控えてほしい」といった内容だった。

するとAから「(´・ω・`)」

お決まりの返信だった。もううんざりだった。それ以来Aとメールのやりとりはなくなり、ゲームもほとんどログインしなくなった。ログインしなくなって3週間ほど経った頃。ギルド内で仲良くしていた、他の人からメールがきた。

「最近見ないけど忙しいのかな?みんな寂しがってるからたまにはINしてね^^そうそう、Aも大学辞めたとかなんとかで忙しいみたいで全然いないんだよねー」

Aが大学を辞めたとの事。嫌な予感がしたが、その友達には暇になったらログインするね、とだけ返信しすぐにその事は忘れた。私は当時某資格系スクール講師の仕事をしており、主に無料体験スクールなどのイベントを担当していた。

無料体験を行った日は、最後に受講者にアンケートをお願いしている。授業の感想や講師の印象、氏名、住所等をWEB上で入力する簡単なアンケートだ。アンケートを回収し、結果をデータにまとめるのも仕事の一環であり、その日もいつものようにアンケート結果に目を通していた。

そして・・スクロールの手がとまり、目がディスプレイに釘付けになった。

【授業の感想】
(´・ω・`)

【講師の印象】
(´・ω・`)

【氏名】
Aのキャラ名

【住所】
関西

全身の毛が逆立った。受講者の中にAがいたのだ。確かにAがまだ普通だった(だと思っていた?)頃、なんの気なしに北海道の一番大きな都市の、駅前にあるPC系資格学校で働いてるという事を教えたことがある。恐ろしくなって仕事を早々と切り上げた後、自宅へは帰らずに高速を使って200km離れている実家へ非難した。翌日が休みで助かった。

仲の良かったギルドメンバー数人には事情を話し、ゲームを引退することを告げた。Aの近況を知るメンバーからの情報によるとAは北海道で仕事を探している、とのこと。その後すぐに携帯を変え、結婚の為退職し北海道を離れた。

当時迂闊に素性を明らかにしていた私にも非があるとはいえ、顔も知らないゲームの中だけの付き合いでそこまで行動できる人間がいるというのが本当に恐ろしかった。文章にするとあまり怖くないかもしれないが、あのアンケートを発見した時の衝撃は今でも忘れられない。

そして、これ (´・ω・`) が本当に苦手になった。もう二度とネトゲはやらない。
26:ドラスタ娘 :

2013/11/26 (Tue) 20:04:34

コピペや又聞きではありません。私ドラスタ娘の実体験(と呼んで良いのか?)です。

「レベッカの「MOON」って曲にね、幽霊の声が入ってるの。(センパーイ)って聞こえるんだよ。」
母にその話を聞いた私と妹は「聞きたい聞きたい!」と騒ぎました。

車中でCD試聴。♪家を飛び出して戻らなかった~(センパーイ) って聞こえる筈なんですけど…全く聞こえません。
しかし母と妹は「聞こえた!」「ほらね?」って盛り上がってます。
どうしても聞きたくて何回も再生、挙げ句問題の箇所だけボリュームを上げても聞こえません。
最後は母に「なんで聞こえないの!」って叱られましたよ。そんな事言われましても(´・ω・`)

てゆーか、わざとそういった効果音を入れているならば、当時吹奏楽部員だった私が聴けないなんて有り得ない。

皆様は聞こえますか?私がおかしいんでしょうか?
27:ドラスタ娘 :

2013/11/26 (Tue) 20:06:39

投稿する所間違えた!
28:管理人 :

2013/11/27 (Wed) 15:19:41

大丈夫!w
29:しろ :

2013/12/09 (Mon) 16:08:17

天国の掟

27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/31(水) 21:04:20.89 ID:nhwM0+/h0

3人の女性が事故で昇天した。天国に行くと、3人は門番のセントピーターから
「天国には一つだけ掟があります。アヒルを踏んではいけない、ということです」
と注意をうけて中に入った。

案の定、いたる所にアヒルがいた。とてもアヒルを踏まずには歩けないほどだった。
細心の注意を払いながらも、3人の一人がついうっかり一羽のアヒルを踏んでしまった。
するとセントピーターが、彼女が今までに見たこともない醜い男を連れてやってきた。
彼はその男と女性を鎖に繋いでから理由を説明した。
「アヒルを踏んだ罰として、この男と永遠に鎖に繋がれることになります」

翌日、2番目の女性も、アヒルを踏んでしまった。
するとセントピーターが、極め付きの醜男を連れてキッチリやってきた。
最初の女性と同じようにセントピーターは女性と男を鎖に繋いで、同じ説明をした。

3番目の女性はこの顛末をつぶさに見ていたので、
醜い男なんぞと一緒に鎖に括りつけられて永遠に過ごす羽目にならぬよう、足の運びには精一杯気をつけた。

彼女が何とかアヒルを踏まずに数ヶ月が過ぎたころのある日、
セントピーターが今までに出会ったこともないハンサムな男を引き連れてやってきた。
男は背が高く、長い睫毛をした、筋骨逞しく、細身だった。
セントピーターは何も言わずに二人を鎖に括りつけた。

女性は怪訝な面持ちでつぶやいた。
「私が貴方と一緒に鎖に括られるような、何か褒められるようなことをしたのかしら」

それに男が答えた。
「僕は君のことは何も知らないんだけど、ただアヒルを踏んじゃいました」
30:管理人 :

2013/12/09 (Mon) 19:59:56

これアメリカンジョークじゃね?w
31: :

2014/03/15 (Sat) 22:33:11

アニメ版「忍者ハットリ君」には、地方によって放送されたりされなかったりする話があるそうだ。
第20話から25話の間に該当するエピソードで「赤い罠にご用心、の巻」というタイトルらしい。
関係者は「そんな話は存在しない」と言うのだが、具体的な内容を語る目撃者が一時期大量に現れた。
しかし、ドラえもんの「タレント」という都市伝説が出てきた時期を境に、この噂はパタリと消えてしまったのである。
32: :

2014/08/25 (Mon) 15:52:03

98年公開のホラー映画「リング」。
劇中、「見たら一週間後に死ぬ」という呪いのビデオの中に不気味な『頭から布を被って指を差す男』が現れるが、これは東京埼玉連続幼女誘拐殺人事件の犯人の宮崎勤がモデルなのだという。
33: :

2014/10/02 (Thu) 17:59:03

379: 本当にあった怖い名無し 2014/02/11(火) 16:34:33.99 ID:KqkIuT7S0.net
ある地方都市に潰れた病院があった。で、そこに幽霊が出るって噂になった。

実はこの病院が潰れた後に、敷地内で暴力団関係者が薬や拳銃なんかのやばめな取引をしてたらしい。

で、素人さんには近づいてほしくなかったから幽霊の噂を流したんだと。

ところが、オカルト好きの若者が、運悪く薬の取引中に肝試しにやってくると...神隠しなんかにあっちゃうんだって。
34: :

2014/10/21 (Tue) 08:53:06

赤城乳業のアイス「ガリガリ君」のマスコットキャラクターのガリガリ君。
このガリガリ君のモデルは戦後復興期のガキ大将をイメージして作られたとされるが、噂では被爆少年がモデルだという。

被爆した後の症状に強烈な喉の渇きがある。しかし、水を飲むと大量に吐血してしまうので、水を飲むことは厳しく制限される。原爆で被爆して、喉の渇きと共に亡くなった少年への供養の意味で、キャラクターの手にはアイス キャンディーを握らせた、というもの。
35: :

2014/12/02 (Tue) 01:03:51

『サザエさん』の磯野家は大人の姉(サザエ)と小学生の弟妹(カツオとワカメ)という、今から見ると異質な兄弟構成になっている。しかしこれは連載当初の「戦争」が身近な時代では決して珍しいことではなかった。
当時、18~20歳の若い男子はみんな戦争に取られてしまったため、年頃の長男は家におらず、年頃の姉とまだ小さい次男坊は残っているという年代のエアポケットのある家はいっぱいあったのだ。作者の長谷川町子先生はそういう家の人にも配慮して、磯野家もこのような家族配置にしたのだろう

もしかしたら、磯野家にも戦死した幻の長男がいたのかもしれない。
36: :

2014/12/23 (Tue) 00:11:56

恐怖のミッキーマウスの噂をご存知だろうか?
東京ディズニーランドのミッキーマウスといえば笑顔のミッキーマウス。
しかし、園内のどこか。それはアトラクションも含まれる場所に恐怖のミッキーマウスが存在するという。普段の愛らしいミッキーとは全く違い、牙をむき出しにして、今にも襲いかかってきそうな見てくれのミッキーマウス。そのミッキーマウスを見た子供が急に泣き出した!という都市伝説さえある。
しかし、この恐怖のミッキーマウスを見てしまっても、決してディズニーランドのキャストに話してはいけない。もしも恐怖のミッキーマウスの話をしてしまったら、そのゲストはどこかへ連れて行かれてしまうという。

ちなみに「クレイジーミッキー」という、恐ろしい姿をしたミッキーのキャラクターは実際に存在します。

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