都市伝説・・・奇憚・・・掲示板 6685181


怖い話投稿掲示板

1:管理人 :

2011/06/07 (Tue) 20:54:32

体験談以外の怖い話専用投稿掲示板です。
41:しろ :

2011/07/01 (Fri) 16:31:40

92:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/17(土) 05:38:03.43 ID:3i0AcC2d0
何!何?今度は何!?
俺はもう頭を抱えて、うずくまる事しか出来なかった。
玄関が開いて、どやどやと数人が入ってくる音がする。

終わった。俺の人生終わったもう死ぬ。

頭の中でひたすら繰り返していた。他に何も思い浮かばなかった。

「○○さん?大丈夫?何があったの?」

入ってきた誰かが、近づいて来て話しかけて来た。
恐る恐る頭を上げる。

警察官だった。


104:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/17(土) 05:46:45.47 ID:3i0AcC2d0
ここから暫く、記憶が判然としない。
救急車を呼ぶか、と聞かれたと思うが、何とか大丈夫だと答えた筈だ。
何があったか、と何度か質問されたが、よく判らないとしか答えられなかった。
多分ここでは話が出来ないと判断したのだろう。
俺は警官2人に支えられて立たされると、そのまま外へ連れ出された。

外に出ると、両隣の人達も様子を見に出てきていた様だった。
大家も居た。鍵は大家に開けて貰ったんだろう。
パトカーに乗せられて、暫くの間話が出来そうかと質問を受けていたが
放心したままだった。

外はもう明るかった。
そのまま警察署へと連れて行かれた。


119:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/17(土) 05:56:07.87 ID:3i0AcC2d0
警察署に着くと、人が沢山居た為か、少し落ち着きを取り戻す事が出来た。
それでも時間は結構経過していたらしい。
どこかの部署の片隅の椅子を貸して貰って、そこでポツリポツリと話を始める事が出来た。
朝の出勤時間だからか、警察署のその部署も賑やかになっていくのが判った。

話の内容が内容だし、混乱もあって辻褄も全然合わなかったのだろう。
何度か最初から説明する事になり、結構な時間を警察署で過ごしていた。
話を聞いてくれた、やや年配の警察官はメモを取りながら何とか理解しようと努めているらしかった。

やがて一通り理解した(と思われる)後、警察が来た経緯を説明し始めた。


131:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/17(土) 06:04:29.52 ID:3i0AcC2d0
どうも通報したのは、隣の家の人という事だった。
物音に目が覚めて、どうも普通じゃないと感じて電話したらしい。
警察が到着した後、俺が出て来ないものだから大家にも連絡が入って
合い鍵で開けて入った、という事だ。

一応マンション周辺に変質者が居ないか、警戒にもあたっていると言うが
話の経緯からすると、室外の騒音は別として、室内からの騒音は
俺がやったって事になってしまう、とも言った。
全くもって釈然としないが、「普通の判断ではそうなる」と警察官は繰り返した。
一通り話が終わった時、ふーっと溜息を付いた後、彼は言った。

「ただここからは、おじさんの独り言ね」


145:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/17(土) 06:12:31.42 ID:3i0AcC2d0
以下、警察官の話を思い出しながら書く。

あのマンションで、過去何か事件があったとか、そういうのは知らないし、調べてみないと判らない。
ただこの仕事を長くやっていると、何年かに1回あるか無いかだけど
たまーにこういう、訳の判らない事って、あるんだよ。
話を聞いた限りじゃ、あんたが急に暴れたって事になっちゃうけど
どうもそういう風にも見えないし、外から騒音がしたって話は、通報してくれたお隣さんからも聞いてる。
今日はマンションに戻らず、どっか別の所で休んだ方が良いように思う。
こういうの、あんまり言っちゃいけないんだけどさ・・・
原因が判りません、でそのまま帰しちゃった後、後味が悪い結果になったって話もあるのよ・・・
・・・そういえば、○○さん今日お仕事は?

思い切り無断欠勤になっている時間だった。これはこれで血の気が引いた。


160:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/17(土) 06:21:36.57 ID:3i0AcC2d0
急いで会社に連絡を入れようとしたが、何しろ強制連行同然で部屋から出た為
携帯も財布も置きっぱなしで何も持っていなかった。
電話を貸して貰えた上に、警察官が会社へ「昨夜トラブルに巻き込まれた」といった形で
事情説明をしてくれたおかげで、会社へ取り繕う事が出来た。

昼も近い時間になって、そろそろ家へ戻らなければとなったが、どうにも気が引ける。
家族にも連絡が入った様だが、生憎遠方の為すぐにはこちらへ来られない。
警察官が自宅まで付き添って良いと言ってくれた。
とりあえず一晩、どこか別の場所で過ごせるだけの物は持った方が良い。
その為には一回家に戻る必要があるから、と説得された。


168:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/17(土) 06:30:26.23 ID:3i0AcC2d0
部屋の鍵は、よく覚えていないが出るときに俺が警察官に置き場所を教えたそうで
預かってたから返す、と渡された。

またパトカーに乗せられて、部屋へ戻ると何事も無かったかの様だった。
あまり長居したく無かったので、防寒の為に着替える事と
財布、携帯など最低限の物だけ持って、すぐ部屋から飛び出した。

マンションの前で、ずっとずっと話を聞いてくれた警察官と
もう一人パトカーを運転していた若い警察官に、何度もお礼を言った。
彼等が帰ると、俺は駐車場へダッシュして車に飛び乗り
たまに行く漫画喫茶へ駆け込んだ。


183:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/17(土) 06:43:18.89 ID:3i0AcC2d0
長時間パックで店に入り、落ち着いた所で携帯をチェックすると
事の最中、最初に電話した友人と、実家から何件も着信とメールが入っていた。
時間は午後2時を回った頃で、今電話しても誰も通じないが
とりあえず無事をつたえる留守電だけでも入れた後、アラームをセットして落ちる様に寝てしまった。

午後6時過ぎにアラームで起きた後、会社の上司に詫びの電話を入れた。
心配したという言葉と、もっと早く連絡よこせとの文句を貰った。
警察からは、変質者の騒動に巻き込まれた様だ、との内容で伝えられたらしく
土日でしっかりと休んで、早く忘れて落ち着きを取り戻せよ、と言われた。
その直後に家族から電話が入り、警察と会社から電話があって心配だったと言われた。
一度実家に戻るか?と言われたが、何しろ遠すぎる上に季節はずれの雪でどうにもならない。
こちらで何とかするから、としか言えなかった。


190:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/17(土) 06:49:27.48 ID:3i0AcC2d0
夕方過ぎという事もあって、友人は電話に出てくれた。
朝起きて携帯を見たら、着信履歴が沢山入っていて驚いたと言っていた。
これだけ鳴らされたのに、何故昨晩起きなかったのか不思議だ、とも言ったが。
一応当たり障りのない事情説明をして、週末泊めさせて貰えないかと頼んだら
快く引き受けてくれた。この時になって、やっと助かった思いがした。

友人宅へは車で約2時間程、世話になる為漫画喫茶を出たのが午後7時頃。
午後9時少し過ぎた頃、友人宅へ転がり込む事が出来た。


202:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/17(土) 06:57:48.56 ID:3i0AcC2d0
友人とは電話でよく話していたが、俺の引っ越しとかもあって、会うの久しぶりだった。
気遣ってくれたのだろうか、せっかくだから外へ飯を食いに行こうと連れ出してくれた。
そう言えば今日はろくに食っていなかったので、有り難かった。
「金無いから、すき屋でいいよな?w」
車で10分程の距離にある店へ入り、彼は食べながら仕事の愚痴なんかを面白おかしく話てくれた。
食べ終わって少しの後、急に真顔になって俺にこう尋ねた。
「で、本当は何があった?」


213:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/17(土) 07:08:57.77 ID:3i0AcC2d0
俺は一瞬ギョっとしたが、まともに話をしても信じて貰える筈も無いと思って
最初に電話でした説明を繰り返したのだが、友人は「そうじゃないだろ」と切り捨てた後、こう言いだした。

「俺も正直に言うから、お前も正直に話せ。『変質者だけじゃ説明出来ない事』があっただろ。」
「お前が俺ん家来た時にな、お前の後ろに人影がハッキリ見えたんだよ。変な事言う様で悪いけどさ。」
「だから急いで連れ出したんだよ、なんかマズイって思って。吐け。」

そう言われた瞬間、身体が硬直してしまったが、恐る恐るではあるが話始めた。
信じて貰えるとか、貰えないとかはもう関係なかったが、話す事が恐怖だった。


238:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/17(土) 07:25:55.45 ID:3i0AcC2d0
友人は黙って聞いていた。
時間をかけて話し終えた後、友人は呆れたような、やっぱりなとでも言いたげな溜息を付くと

「なんかさー、怖い話すると、霊が集まってくるってよく言うじゃん?アレと同じじゃね?」
「俺も幽霊とかバッチリ見たり、判ったりって無いけど、そういう人間に見えちゃったて、コレ相当ヤバいだろ」

一気に気分が重くなってしまった。
週末は友人宅で過ごせると思って来たが、これでは追い返されても仕方がないな、と諦めていた。
ところが、友人はポケットから古い数珠を取り出すと、俺に渡してこう言った。

「これお袋の形見なんだけど、お前持ってろ。二対一組で片方は俺が持ってるから。」
「とりあえず一晩はこいつ頼みだな。明日、近所にでかい寺があるから、そこ行ってみるか。」

何度も友人に、「本当に良いのか」と問い質したが、放っても置けないと暫しの間借りを許してくれた。
「本物の幽霊騒ぎにしろ、気が狂ったにしろ、今お前が一人になる事が危ないのに変わりない」との事だった。


264:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/17(土) 07:45:33.25 ID:3i0AcC2d0
そして何だかんだで0時頃に友人宅へと戻った。
お前は度胸あるな、と俺が話しかけると、彼は言った。

「いや、怖いよ俺もwでもなー・・・お前が来たとき、後ろに人影見えたって言ったじゃん?」
「なんか知らんけど、あれ見た瞬間思ったんだよ『あ、これは後戻り出来ん』て。」
「で、また何故かわからんけど、ずっと引き出しにしまったままの数珠を、ぽーんって思い出したんだよ。」
「それが大きいと思うんだけど、割と冷静ではいられてる。後はまぁ、やれるだけの事するしか無いな。」

そうして今日、友人宅から近い寺へ連絡をして、相談しようと話がまとまった。
彼は怖いと口では言いながらも、度胸があるのか居直っているのか、帰宅するなり風呂へ入って
早々に寝てしまった。
俺はあまり寝付く事も出来ず、与えられた部屋で「ヒマ潰しに使え」と貸し与えられたノートPCで
つらつらと思い出しながら書き込みを始め、現在に至る。
事の起こりからおよそ30時間程経過したが、今のところ平穏にはなった。
後は寺が相談に乗ってくれるかどうか。
以上で起こった事についての話は終わる。混乱していたので、覚えていない事もあるかも知れない。


281:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/17(土) 07:57:56.68 ID:3i0AcC2d0
これが「生き人形」の話と関係があるか無いかは、判らない。
ただ稲川淳二の話を動画で聞いただけだし、関係するなら全国至る所に関係した話が転がってる筈だ。
霊がなんたら、という事だとして、多分だが面白半分に怪談を聞いていた所へ
そこらの霊が寄ってきて悪戯したとか、そんな程度の物なんだろう。そう思いたい。
単なる気のせい、或いは何かしらの精神的異常だったら、そっちの方がまだマシだったと思える。

ただ、気になる事が一つある。
いつからか判らないが、右手と右足がずっと痛んで仕方がない。
右手は肘から、右足は膝から、何故かすっと痛みが走って、この書き込みを始める前に
痛み止めを飲んだ程だが、少しマシになった程度で痛みが収まらないでいる。
ただの偶然だと思いたいが。

以上で終わり。


577 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/20(火) 04:27:53.85 ID:5pEnco7u0
これか


578 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/20(火) 04:36:21.79 ID:5pEnco7u0
ID:3i0AcC2d0に泣き付かれた連れだが、オカ板探してたんで気付かなかった
少しでも寝なきゃならんので結果だけ書く
野郎は今実家に居る、つか実家帰る事になった
面白半分で怖い話なんかに入れ込むとロクな目に遭わないって寺の坊さんにも
その後紹介された霊媒師みたいな人にも俺まで説教食らった
お前らも程々にしとけ
それじゃ

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