都市伝説・・・奇憚・・・掲示板
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怖い話投稿掲示板
1:
管理人
:
2011/06/07 (Tue) 20:54:32
体験談以外の怖い話専用投稿掲示板です。
406:
777
:
2018/06/15 (Fri) 11:19:38
指にかみつかんばかり(というか最初からそのつもりだろう)に勢いよくだがくらいついてはくれた。
「ね?普通の犬じゃこうはいかない。警戒して食わないところです。私ならうまくやってけます」
すでに八房との生活のプランは頭の中にあった。
自信をもって言うと担当者は八房と私を見比べたあと、しばし話をしてから去っていった。
こうして私は八房の犬となった。
彼は生きている間に数々の不幸を私にもってきてくれた。
保健所の中にやってくる犬達の中で情を通わせた犬がいると感付いて吠え立てる。
引き取れと命じるのだ。
基本的に私は八房の命令に忠実だった。
だが、家計のためにとやむなく見捨てた時は医者にも原因不明だという高熱に1週間もやられたものだ。
人間が動物に都合をおしつける世の中で、八房だけが動物の都合を人間におしつけられる立場だった。
とはいえそれではこっちも餓死するし、そうなると犬達の面倒は到底できない。
さしもの八房も人間の言語まではわからずディスカッションは混迷を極めたが、辛うじて私の生存ラインの出費の範囲内で納得してもらえるようになった。
だがそんな幸せな生活も長くは続かなかった。
彼はたかだか3年私の元で生きて、亡くなってしまった。
八房の魂がまだ肉の内にとらわれている内になんとか八房との関係修繕をしたかった。
今私は自宅に飼っている犬を人質として辛うじて八房の祟りを免れているに過ぎない。
八房のために建てた供養塔を撮影してそれは確信に変わった。
引き取る前に見せられたものより格段に犬の顔は増えている。
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