都市伝説・・・奇憚・・・掲示板 4664746


怖い話投稿掲示板

1:管理人 :

2011/06/07 (Tue) 20:54:32

体験談以外の怖い話専用投稿掲示板です。
405:777 :

2018/06/15 (Fri) 11:16:31

カメラが向けられることを嫌がっているからその顔は威嚇と怒りに歪んでいたが、そんなものはかわいらしい。
どう見ても犬やら猫やら動物の顔としか思えない模様めいたものがいくつも浮かんでいたのである。
「カメラを嫌がるだけだったらいいんですけど。撮る度こんなではとても支援者の方には見せられないんです」
そう言われているあいだ中、私は八房をながめた。
相変わらず八房は私を睨みつけている。
ケージの中から向けられる射抜くような視線、ケージから出されたら首にでもくいつかれそうだった。
しばらく無言でいたことを担当者は引き取る気が失せたと思ったのか、封筒に入れられた金を出し
「供養は手厚くお願いしいます」
と声を潜めた。
「餌代としてもらっておきますよ。これから物入りになりそうなので。そういうことならいいでしょう?」
そう言って私が懐にそれをしまうと彼女は驚いて顔をあげた。
睨み合いのあいだに私は彼の名前をすでに用意していた。
「良くも悪くもこんなに霊験あらたかな犬なんてほかにいないでしょ?な、八房」
考えた名を呼んでみると、初めて音で意図を示された、ぐるるという唸り声。
返事をするということは気に入らなかったわけじゃなかろうと。
「でも・・・危ないですよ。解散した団体にも不可解なことがいくつも」
心変わりをうながそうとする担当者を手で制し
「これが一番なんです、私にとっては」
そう言いながらどうやって示したものか考え、思いつきでジャーキーを取りだし試しにケージについた穴に近付けた。

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