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怖い話投稿掲示板
1:
管理人
:
2011/06/07 (Tue) 20:54:32
体験談以外の怖い話専用投稿掲示板です。
371:
777
:
2018/05/21 (Mon) 23:11:59
Aが神棚を探ると、中から小さな箱が見つかった。証拠があったと色めき立つ中、怒鳴る奥さんと主人を余所目に箱を開けた。
「うおっ」
とAが叫んだ。
何と中には、女の髪の毛と爪、それから動物の干からびた目玉らしき物が大量に入っていたのだ。
調査員達も余りの事にしーんとする。
奥さんが、目をおそろしく釣り上げた憤怒の形相で呟いた。
「だから言ったのだ。お前達、もう命はないかもしれないぞ」
Aはぶるぶる震へながら箱を閉めて、上棚へ戻した。
上司に調査が失敗だった事を電話で連絡すると、上司から怒鳴り声が返ってきた。
『馬鹿野郎、だからお前は詰めが甘いんだよ。まってろ、今から俺が行く』
しばらくして上司が来きた。
上司は神棚にどすどすと直行して箱を平然と開け、箱に手を突っ込み探りだす。
うえっ、よく手が突っ込めるなあ、と驚いていたら、上司がにやりと笑った。
「見ろ、箱は二重底だ」
二重底の箱からは、脱税の証拠である裏帳簿が見つかった。
主人と奥さんの顔が見る見る真っ青になる。
上司は調査後に言った。
「真に怖いのは霊や呪いじゃない。人間の欲望と悪意だよ。人間は金のためなら嘘も付くし、演技だって平然とする。今回の調査を見ろ。神棚に隠す狡さ、“呪い”に対する人間の恐怖を利用した巧妙な手口。
真に怖いのは、人間の欲望と悪意だ」
それから一年以内に、箱を触ったAが自殺し、上司が交通事故で死亡した。
二人が死んだのは偶然か?
本当に、真に怖いのは、人間の欲望と悪意だけなのだろうか……
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