都市伝説・・・奇憚・・・掲示板 4001239


色々あるが生身の人間が一番恐い

1:最後の使徒カヲル :

2012/09/11 (Tue) 16:25:06

十数年前の話です。
当時私は客商売をしていました。
いわゆる水商売です。
その時実際に起こった事件です。勿論地方新聞にも載りました。


その事件の全容を語りたく思います。


発端は事件のあった3月より半年程遡ります。


私の在籍していた店は一度に付きだいたい30〜50万掛かる所だと思って下さい。

秋口の頃ある一人のフリーの客(指名のない客)がふらりと表れました。
聞くと誰の紹介でもない本当に一見さんでした。
ギャンブルで一発当てたとかで全ての店の面子を揃えさせて一人一人に諭吉をチップで与え、しかも下戸という珍しいお客様でした。

その夜はとても暇な夜であぶれている面子の方が多かったので店にとってもかなりの上客です。
私達はお客様を囲みご機嫌とりに勤しみます。
お客様は店で一番高いボトルを入れ、自分はウーロン茶を飲みながら皆にお酒を振る舞いました。
私は…というと、下戸なのでお客様と同じウーロン茶を頂きました。


乾杯が終わるとお客様に質問が次々と浴びせられますが、このお客様は殆ど『うん』『ええ…』等の相槌ばかりで自分から何かを語ることはありません。
本当に店にとっては羽振りのいい、大人しいいいお客様です。


私はいつもの営業トークで『ギャンブルお好きなんですか?私も少しやりますよ〜』と、話し掛けます。…………睨まれました。もの凄い形相で。鳥肌が立つ程の表情です。
私は何か気に障ることを言ってしまったと思い口をつぐみました。


閉店まで余り場は盛り上がらず、お客様は相変わらず相槌の多いまま………



そしてお会計です。計300万…キャッシュで…きちんと払います。
そして私達の名刺を全て持って帰りました。


私達はお客様が帰った後口々に『変な客だったよね』と言いました。確かに初めての店で300万遣うといい、盛り上がることをまるで拒否している態度といい変な客には間違いありません。


でもそれだけならまだ経済観念のおかしなお客様が来た。と、いうだけです。


それだけでは終わらなかったのです。


3日後それは突然現れました。




『カヲル呼んで』………………
『えっ?』私は耳を疑いました。
店の入口で3日前の変なお客様が佇んでマネージャーに私の名前を呼んでいる………もしかしてクレーム?私の頭をあの凄まじい形相が過ります。


マネージャーが私に手招きしながら『カヲルさんご指名です』とニコニコ笑いながら席にご案内する様に促します。
『わざわざクレーム付けに指名したのかも…』私は素直に喜べませんでした。それより考えが悪い方へ悪い方へといってしまいます。でも、仕事上ご案内しない訳にはいきません。


私は精一杯の作り笑顔で『ご指名ありがとうございます』と言いながら席にご案内します。


お客様はまた一番高いボトルを入れ、自分はウーロン茶を飲みました。
私もウーロン茶を飲みました。
話し掛けない訳にはいかないので、私は頭の中に浮かぶ話題を次々に言葉にして発しました。
お客様は始終無言。
そして私を時折例のもの凄い形相で睨んで、ただただウーロン茶を飲み続けそして閉店時間にはきっちりキャッシュでお会計を済ませ帰って行きました。
正直私は生きた心地がしませんでした。


それからほぼ3日おきにお客様は来店してきます。勿論指名は私です。そして毎回100万以上遣い私を睨みにきました。
私もプロ意識があったので、ここは割り切って、売上の為我慢してやろうと思いました。


多分3000万以上遣ったと思います。3日おきに100万以上ですから…



そんなある日私の携帯にメモリされていない番号から掛かってきて留守電にメッセージが残されていました。メッセージの中身は無言。それが何日か続き、もしかしたらこれは単なる間違い電話かもと思い、次に掛かってきたら間違いだと教えてあげようと、電話にでました。『もしもし?』『………』『もしもし?』『………』
切れました…なんだイタ電かと思い深く考えないでその番号を着信拒否に設定しました。


その頃には店に例のお客様も来なくなってきていました。


売上は下がったけれど正直ホッとしてました。



2月のある日私の携帯に公衆電話から30件の着信がありました。今度はちゃんとメッセージが残されていました。
内容は、お金を貸して欲しいというものでした。



『あの客だ』


声は確かにあのお客様です。始終無言とは言え声位は聞いたことがあります。間違いなくあのお客様です。

『何で私の番号を知ってるんだ?』


怖くなって、友人に相談すると『ちゃんと俺が言ってやるよ』
と、言ってくれて電話に出てくれました。長々と話をしています。
電話を切ったあと友人は『もう大丈夫だと思う、警察行くぞって言ったら向こう止めるって言ってたよ』



『それより何で私の番号知ってるのよ?』
『調べたって言ってた』


騒動はこれで一段落着くはずでした。



3月の半ばオフの夜でした。最寄りの駅の改札から家に帰ろうと出たら…改札にいましたあの客が…………改札を出る私に近付き小さな声で『お金貸して』と言ってきました。


私は駅前の交番に駆け込み事情を説明している間に客は何処かに消えました。


それから毎日改札で待ち伏せです。


私はまた友人に相談しました。『また俺が言ってやるよ』といい、その日は友人と家を出ました。
改札にはまたあの客が居ました。『アイツか?』という友人の問いに私は黙って頷きました。
友人は客に近付き客と言い争いが始まりました。


10分くらい経って客は引き下がって何処かに消えました。


次の夜でした。
私は出勤の為駅に向かいました。
改札に客の姿は見えませんでした。
ホッと胸を撫で下ろした瞬間、私の背後に気配を感じました。



次の瞬間、頸に何か当たりました。頸を触るとヌルっとした感触がして手が血塗れでした。


頸を切られました。振り返ると客がもの凄い形相で立っていました。


気付くと病院のベッドでした。


客は現行犯逮捕だったそうです。



そして裁判が始まりました。私は証人として法廷に立ちました。
そこで客は『結婚出来ると思っていました』と語りました。


結果懲役6年でした。上告はしなかった様です。



以上生きていて一番恐い体験でした。
『結婚出来ると思っていました』の一言が一番恐かったです。
長文すみませんでした。
2:さん :

2012/09/12 (Wed) 04:12:35

怖いです!苦笑

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